俳優の舘ひろしが21日、都内で行われたHey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務める映画「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー／最後の錬成」（5月20日・6月24日二部作連続公開）の製作報告イベントに出席した。

　荒川弘による大ヒットマンガ「鋼の錬金術師」。国家錬金術師エドワード・エルリックと、弟のアルフォンス・エルリックの活躍と葛藤を描く物語で、2017年に実写映画化。続編は二部作で構成され、原作の最後まで描き切る。「復讐者スカー」は国家錬金術師だけを抹殺する男・スカーとの対決、「最後の錬成」は国家を揺るがす巨大な陰謀を描く。

　舘は続編から参加する新キャストとして起用され、軍事国家アメストリスの最高権力者であるキング・ブラッドレイ大総統を演じた。しかし、イベント冒頭に「とにかく私の理解を超えた作品。台本を読みましたが、五里霧中で……。ストーリーを全く理解できないまま撮影に入り、そのまま終わってしまいました」と告白し、共演した山田や本田翼、ディーン・フジオカらを驚かせた。

　キング・ブラッドレイは左目に眼帯をしている役だが、舘は「眼帯がとれて『左目はまだ生きているぞ』というセリフがあるんですが、『なんで？』と聞いたら『ホムンクルスであることを隠しているから』って。きょう知りました（笑）」とさらにぶっちゃけ、「よく最後までできたな」と苦笑いだった。

　舘と初共演となった山田は「キング・ブラッドレイに敬礼するシーンがあるんですけど、お芝居がなくてもできた。キング・ブラッドレイとしてそこにいてくれたので、自然な気持ちでできました」と舘の存在感の大きさに感謝。舘は「躍動しているというか、すばらしい俳優さんだと思った」と山田を褒めていた。

　イベントにはそのほか蓮佛美沙子、本郷奏多、渡邊圭祐、水石亜飛夢、山本耕史、栗山千明、佐藤隆太、内野聖陽、メガホンをとった曽利文彦監督も参加した。