カズレーザーが「日本で5本の指に入る面白さ」と絶賛 ブレーク狙う37歳ピン芸人の素顔

所属事務所への感謝の思いを語った街裏ぴんく【写真:ENCOUNT編集部】
所属事務所への感謝の思いを語った街裏ぴんく【写真:ENCOUNT編集部】

錦鯉の大ブレークで希望「頑張っていたら、いけんのや」

 ただ、街裏は今もブレーク手前の存在。横澤夏子、ブルゾンちえみ with B、夢屋まさるらを輩出した元日放送の日本テレビ系「ぐるナイ おもしろ荘」出演を目指し、オーディションは受けているが、通過はできていない。結婚8年目。アルバイトもして、妻も仕事をして生活を維持している。それでも、希望は持っている。自身と同じように、お笑いライブでステージを重ねていたコンビの錦鯉が、M-1グランプリで優勝して大ブレークしたからだ。

「おふたりには、一緒のステージで何度も勉強をさせてもらいました。劇場でお客さんからえげつないぐらいの笑いを取っていましたし、芸人も笑っていました。ずっと、『このコンビには、いってもらわないと希望がない』と思っていましたが、その通りに(M-1を)取ってくれました。そして、『頑張っていたら、いけんのや』と思わせてくれました」

 大学時代にコンビを組み、卒業後、ピン芸人になって今に至る。大阪の松竹芸能を皮切りに、事務所も変わってきたが、14年から所属するトゥインクル・コーポレーションへの感謝はつきない。

「拾っていただいて、さまざまなサポートをいただいています。なので、しっかりと恩返しできるようになりたいです。テレビで漫談をすることもそうですが、ネタを作り続けて全国を回りたいです」

 5月13日には、東京・吉祥寺の武蔵野公会堂で、「第12回 街裏ぴんく漫談独演会『みそ汁おめでとう』」(午後7時開演)を開催。現在はそこに向けて全力投球だが、目標の「全国ツアー」をかなえるべく、街裏は今日も妄想し、架空漫談を練り上げる。

□街裏ぴんく(まちうら・ぴんく)本名・島谷洋平。1985年(昭60)2月6日、大阪・堺市生まれ。神戸学院大卒。大学在学中の04年、高校の同級生とコンビ「裏ブラウン」を結成。07年には解散し、卒業後、ピン芸人として松竹芸能に入所。1年で退所し、吉本新喜劇の島木譲二に弟子入り志願も、「お笑いはやめとけ。大阪プロレスに行きなさい」と断られる。その後、上京して悪役俳優が所属する事務所に入るも、半年で退所してトゥインクル・コーポレーション入り。19年、「R-1ぐらんぷり」準決勝進出。趣味はヒップホップ観賞。178センチ、110キロ。血液型B。

次のページへ (3/3) 【動画】街裏ぴんくの「架空漫談」
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