力道山から馬場・猪木そして現在 歴史を体感できるプロレス殿堂館リングサイドがオープン
秘蔵の品は3000点以上 展示スペースの増設も計画
リングの前にはボンネットには大きなサインが書かれた真っ赤な「闘魂カー」。車にはスペシャルな機能があり、力道山の闘魂を「燃える闘魂」として受け継いだ猪木の声を聞くことができる。
70年を超える日本のプロレス史を体感でき、リングの感触も実感できる。古くからプロレスを見続けている人も、最近はまったファンも、それぞれの楽しみ方で過ごせるのだからたまらない。
ただし、これはほんの一部に過ぎない。永田館長の秘蔵の品は「3000点はある」のだ。折を見て展示品を入れ替えるだけではなく、展示スペースの増設も計画されている。
食事コーナーも準備が進んでおり、選手や技の名前にちなんだ食品開発が続けられている。「販売をスタートするときには、もちろん選手にも来場いただくつもり」と永田館長の目は輝くばかり。
大会の開催も視野に入っている。海に近い地の利を生かした「水上プロレス」で、海の生物にちなんだマスクマンを誕生させるという。「マスクはもちろん、コスチュームも斬新にいきたい。アイデアはいくらでもある」と夢がふくらみ、声が弾む。
天草地区にはたくさんの名物や観光名所もある。それらとコラボし、地域振興にも役立てたいという。
実はオープンを見届けるかのように、父上が他界しており、悲しみをこらえて一連の行事を進めていた。「心の強い男だった父のように、私も頑張りたい」と前を見つめる永田館長。孫の永田侑太郎副館長との強力タッグで「現在進行形。まだまだ発展途上」というプロレス殿堂館リングサイドのさらなる充実、発展を誓っている。(文中一部敬称略)
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【写真】なんと高さ3.6メートル! プロレス殿堂館リングサイドの側面に掲げられた力道山の特大肖像画