【RIZIN】後がない浅倉カンナ、16か月ぶり勝利へ「初心に戻る」 GP参戦にも意欲
「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(4月17日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)に2017女子スーパーアトム級トーナメント王者・浅倉カンナが参戦する。対戦相手は修斗女子世界スーパーアトム級世界王者のSARAMI。1年半近く、白星がないカンナにとって今回の試合は今後を占う重要な一戦になる。2022年は女子のグランプリ開催が囁かれているが、それに対する思いも含め、カンナに意気込みと今後の目標を聞いた。
浅倉カンナはリングインする時はどっちの足から入るのか?
「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(4月17日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)に2017女子スーパーアトム級トーナメント王者・浅倉カンナが参戦する。対戦相手は修斗女子世界スーパーアトム級世界王者のSARAMI。1年半近く、白星がないカンナにとって今回の試合は今後を占う重要な一戦になる。2022年は女子のグランプリ開催が囁かれているが、それに対する思いも含め、カンナに意気込みと今後の目標を聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
――「RIZIN.35」でSARAMI戦が決まりました。ズバリ印象は?
「(SARAMIの)バックボーンが柔道なので、柔道のイメージがあったんですけど、それよりも打撃がうまい印象がありますね。だから寝技も打撃もできる器用な選手だと思います」
――カンナさんは2020年の大みそか以来、勝ち星がありません。
「だから今回は本当に大きな試合になると思っています。ここで負けたら3連敗になりますし、後がないので、ガムシャラにしっかり勝ちにいきたいと思います」
――今年は女子スーパーアトム級グランプリの開催を榊原信行CEOが示唆しています。これに関しては?
「あるかもって言われているのは自分も知っているんですけど、今、動きが変わってきているなかでのグランプリは盛り上がるんじゃないかなっていうのはありますね」
――当然、出たいと?
「はい、もちろん! だからこそ今回の試合はそれに大きく関わってくると思うんですよ。出れる出られないもあるのかもしれないし、負けたら出られないくらいに思ってやったほうがいいと思っています」
――少し話が外れますけど、たとえばカンナさんにはゲンかつぎみたいなことはありますか?
「ゲンかつぎ?」
――たとえばメジャーリーガーだったイチロー選手は、毎日、お母さんだか奥さんの作ったカレーを食べていたと。
「聞いたことあります」
――冷蔵庫に作り置きのカレーの入ったタッパーが10個とかあって、それを食べることがルーティンだったそうなんですけど、カンナさんには何かあるものかなと。
「とくに、これといったルーティンはないかもしれないです」
――中には遺書を書いてリングに上がる人もいると聞きます。
「自分はその時によって違いますね。自然と入場曲(AIの『Happiness』)を聴いたりはするんですけど、その時々で違った歌も聞くし、そんなに決まったことはしてないです」
――これを聴いたから、もしくはこれを食べたから勝ったとか、そういうものは特にない感じですか?
「あんまり何も気にしてないですね」
――たしかに、あまりそういう話はファイターからは聞いたことがないかもしれません。
「つくっちゃって、それがない時にあせる、みたいなことは聞いたことありますけど、自分はそれすらもあんまり考えていなかったです。とくに決まりはなかったですね」
――またこれもイチロー話なんですけど、彼の場合、バッターボックスに入る時も右から入って打てたら、次の打席も右足から、打てなかったら左足からって、ことごとく決まっていたそうです。
「へえー、でも逆に(それだけ決めていたら)シンドくなっちゃいそうですね。自分の場合はもう、その日の気分で、はい(笑)。そこまで決めるより、普通にリラックスしてたほうが、自分は合っているかもしれない」
――カンナさんは入場の時にリングインする時の足をどっちにするとか、決まってない感じですね。
「はい、決めてないです」