新垣結衣、三谷幸喜からの“八重”感想に感激 引き込む演技に人生観を投影

新垣結衣と小栗旬(北条義時役)の共演シーン【写真:(C)NHK】
新垣結衣と小栗旬(北条義時役)の共演シーン【写真:(C)NHK】

「大事な人と過ごす穏やかな時間は、何より幸せだろうな」

 次第に義時を受け入れる、心情の変化をどう表現して演じたのか。「最初は幼い頃から知っている間柄なので、恋愛の対象として見るよりは、八重の方が年上なので弟のような感じだったのだと思います。だんだん好意を示されるようになってからは素直に受け止められない戸惑いです。(義時から渡された)お土産が『ええ、迷惑で怖い』みたいな。それは嫌悪ではなく、思いが本物なのか信じられない戸惑いなのではないか、と思って演じていました。今後は笑顔が増えてガラッと変わると思います」。

 自己評価は「反省ばかりです」と話すが、視聴者を引き込む演技が話題だ。八重について「大事な人と過ごす穏やかな時間は、何より幸せだろうな」と思いをはせた。さらに、「八重は大事なものをどんどん失っていってしまったので、自分の生きる意味を探しているというか、何かにずっとすがるというか、生きるための執着、たくましさがあります。生きることに対しての執着、それを周りにも願える思い。私自身、そういったことを大事にしていきたいですし、それは自分の人生を通して言えることだとも思っています」。

 舞台の時代設定は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて。八重だけでなく、りく(宮沢りえ)や政子(小池栄子)ら女性の登場人物が、物おじせずに強く生きる姿を描いている。女性像については「時代考証の先生が撮影現場にいらっしゃった時に、この時代の女性たちは強かったというお話をされていました。女性だから男性だから、親だから娘だからという立場に関係なく、この時代の女性たちは強くいたのではないかという内容でした。この作品では頼もしい人たちが描かれていますし、それがもし当たり前だったのだとしたら、いいことだと思っています。現代に通ずるところもあってとても魅力的に感じています」と語った。

 脚本を務める三谷幸喜氏からアドバイスや感想をもらったという。「三谷さんから『自分が思い描いていた以上の八重さんになりました』とのお言葉をいただいて、すごくよかったです」と明かしてくれた。

ヘアメイク:藤尾明日香
スタイリスト:道券芳恵

トップページに戻る

1 2
あなたの“気になる”を教えてください