俳優の玉山鉄二が9日、都内で行われた映画「今はちょっと、ついてないだけ」（8日公開）公開記念舞台あいさつに登場した。当日は、共演者の音尾琢真、深川麻衣、団長安田（安田大サーカス）、柴山健次監督が登壇し、撮影秘話などが語られた。

　主演の玉山は「今回、この企画が決まって、オファーをいただいてからクランクインが2回くらいズレているんですね。『この仕事は飛んでしまうのかな』といった不安を抱えながら、緊急事態宣言を経て、こうして公開日を迎えられて、今、感動しています」と感慨深げにあいさつ。加えて、「いろんなことを勉強させられましたね。団長（安田）さんとはいろいろとお話をさせていただいて。僕、ファンなんですよ」と明かしていた。

　また、玉山は「団長には感謝しなければならないんですよ。僕、サウナが好きなんですけど、地方の撮影のとき、連日連夜の撮影で疲れちゃって、サウナの外で素っ裸で寝ちゃってて、気づいたらタオルが掛かっていたんです。疲れている僕の姿に、団長がタオルを掛けてくれたんですね。あの日風邪を引かなかったのは団長のおかげです」とエピソードを明かすと、会場からは拍手が起きた。団長は「整いすぎて微動だにしないから、死んでるんじゃないかと思って……。タマテツのタマテツをこうやって……」と笑いを狙うも、会場からは苦笑いが漏れていた。

　当日は7日に誕生日を迎え、42歳となった玉山へフラワーケーキのサプライズも。MCから今年の抱負を聞かれ、玉山は「健康に気をつけて炎上しないようにします」とニヤリ。会場を沸かせていた。ほかにも玉山は「生きづらいと思ってらっしゃる方がいると思うんです。僕はちょっと自分を甘やかせて、新しいスタートをしたり、新たにスイッチを入れたりしてもいいと思うんです。そんな皆さんの背中をちょっとだけ押している作品になっていると思います。ぜひ皆さんよろしくお願いします」と同作をアピールした。

　同作は伊吹有喜の同名小説の映画化。シェアハウスと自然を舞台に、ゆったり流れる時間の中で、日々の生活を丁寧に生きようとする不器用な大人たちの輝きを描く。