高校時代はeスポーツ全国制覇&ミスコンファイナリスト 女性プロ・大友美有が伝えたい「無理しないで」
タレント活動では「eスポーツの魅力を発信したい」
もちろん、憧れのためとはいえ、誰でもできるような努力ではない。ましてやLoLでも全国制覇という目標に向けて取り組みながら、だ。「振り返ると、『よく頑張っていたな』と思います。自分の原動力になるくらい、憧れの人たちに手を届かせたかったんですね」と笑顔を見せた。
高校時代から立場こそ変わったものの、今もeスポーツ選手とタレントという形で“二足のわらじ”を継続中だ。eスポーツ選手に軸足を置きつつ、自分だからこそ可能な発信を模索している。
「私の場合は、eスポーツをきっかけにタレントのお仕事が来ると思いますし、eスポーツを深く知らない人にも発信できる場所になります。eスポーツでしっかり結果を残して、その魅力を発信したい。eスポーツがどんなもので、どんな魅力があるのか、伝えられたらうれしいです。
私は、もともと不登校でした。でも、一生懸命やりたいことがあれば不登校でもいい、学校に行くことだけじゃないと思うんです。もちろん、学校に行ったほうが人生は楽になるかもしれないですけど、普通の通学制の学校に行くことだけが全てではない。ストレスでやる気がなくなってしまう前に、無理しなくてもいいんじゃないかという言葉を伝えたいです。あまり学校に行きたくなくて悩んでいる人、eスポーツの道に本当に進んでいいのか悩んでいる人が、私を見て少しでも心境に変化が生まれたらいいなと思っています」
□大友美有(おおとも・みゆう)2002年8月13日、埼玉県出身。中学校時代から「リーグ・オブ・レジェンド」をプレイし、N高等学校在学中の19年には全国高校eスポーツ選手権で優勝。同年のコミュニティー大会「Hungry Cup #6」でも優勝。卒業後は大学に進学する傍ら、プロゲーミングチーム「Rascal Jester」に所属。今シーズンは練習生から正式ロースター入りを果たし、国内リーグ「League of Legends Japan League」初の女性選手となった。