俳優の阿部寛が8日、都内で映画「とんび」初日舞台あいさつに登壇した。阿部は「あの名作『とんび』が映画のクオリティーになって帰ってきました。すばらしい作品になったのでよろしくお願いします」と客席に呼びかけた。

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　幾度途切れても必ずつながってゆく親子の絆を描く、重松清による不朽の名作小説を映画化。主人公の、破天荒ながら愛すべき父・ヤス役を阿部が、ヤスの息子・アキラ役を北村匠海が演じている。この日は阿部、北村のほかに杏、安田顕、大島優子、瀬々敬久監督が登壇した。

　これまで数々の作品を手掛けてきた瀬々監督だが、この日の舞台あいさつは「緊張する」と珍しく落ち着かない様子。阿部は「何本かご一緒しているけど、こんな瀬々さんは初めて見るし、試写会で『本当に面白い』とストレートに話していたのも初めて。監督にそう言ってもらえるのはうれしいし、自信になっています」と驚きながらも、瀬々監督の言葉を受け止めていた。

　新生活にちなみ、新しく始めたいことを聞かれた阿部は「昨日から考えているけど、ないんですよね」とため息。すると、安田が「阿部さんは自身の公式ホームページを更新された方がいい」と、真剣にアドバイス。阿部は「でもあれ人気だから……」と苦笑いを浮かべていた。