さだまさし、南こうせつ、武田鉄矢がそろい踏み レジェンド集結の1日に「夢のよう」
「文化放送開局70周年記念 海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート」が6日に東京国際フォーラム・ホールで開催された。コンサート開始前に、南こうせつ、海援隊(武田鉄矢・中牟田俊男・千葉和臣)、グレープ(さだまさし・吉田正美)が囲み取材に応じた。
さだは気合十分「僕はトークだけで2時間半予定…」
「文化放送開局70周年記念 海援隊・南こうせつ・さだまさし・グレープ セイ!シュン コンサート」が6日に東京国際フォーラム・ホールで開催された。コンサート開始前に、南こうせつ、海援隊(武田鉄矢・中牟田俊男・千葉和臣)、グレープ(さだまさし・吉田正美)が囲み取材に応じた。
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本イベントは、3月31日に文化放送が開局70周年を迎えるにあたり、文化放送にて放送されていた「さだまさし セイ!シュン49.69」をはじめ、「セイ!ヤング」など長く文化放送でパーソナリティーを務めてきたさだ、さらに「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」パーソナリティーの武田が所属する海援隊、南、グレープ(さだ・吉田)が出演するコンサート。
コンサートの意気込みを聞かれた武田は「久しぶりのライブなので、張り切っております。本当にコロナ禍で随分コンサートが消えていったんですけど、トンネルを抜けたような気持ちでステージに上がりたいと思います」とコメントした。
南は「文化放送さんの70周年という記念のイベントで、たまたまこの3人が一緒に歌うことになったんですけど、海援隊とさだまさしさんとグレープ、そして僕たちが歌える、時があのころに戻ったようで、変な言い方ですけど、懐かしくあのころを思うっていうのは、70歳を超えると懐かしむということが明日に生きる薬になりますね。そんな感じでステージで頑張ります」アピールした。
さだは「1952年に文化放送が始まったんですよね。僕と文化放送は同級生なんですよ。70年の節目にお招きいただいて、特に僕は文化放送さんには、グレープのころからずっとお世話になっています。今日は恩返しのつもりで頑張ります」と答えた。
当時を振り返り、武田は「みなさんとそろうコンサートは久しぶりですよ。われらが世代のコンサートの形なんですけど、仲間と一緒に歌うっていうのは、若いころからやってきた懐かしい我々のステージのスタイルだと思います」と話すと、千葉「久しぶりにやるとね、曲のテンポとか間がずれるんですよ」と笑わせた。南は「うれしいですよね。さっきリハーサルをやったんですけど、隣にまさしがいてね、鉄矢がいて、それで歌っているのは夢の世界へ入ったようです。あのころギターを持って歌い始めて、今考えると自慢じゃないけど、すごい名曲がいっぱいあって、僕らのほかにもガロがいたりチューリップがいたり、拓郎さん(吉田拓郎)が陽水(井上陽水)がアリスがいたりとキリがないほど名曲を持っていてね、その人たちのことも今日はよみがえってきました」としみじみだ。
さだは「僕らグレープってわりあい活動期間が短かったから、あまりワイワイいろんなフェスに出たりはしていなかったんですよ。吉田が今日は1番つらいんじゃないかな。でも一緒にやるとグレープなんですよね。吉田が来て彼がリードを弾き始めると、不思議とグレープになっていくんだよ。そう意味では楽しいですね」と語ると、吉田は「楽しいのは君だけだよ」と突っ込みを入れた。
どのようなコンサートにしたいかと聞かれた南は「世代的に還暦を中心に若い人と上の人と、この方たちが来てくれるんですよね。コロナ禍でこれだけ大勢の方が来るというのは、青春時代に歌った懐かしむとともに、自分の人生を感じるとそういう趣があると思います。1番この世代は重症化しやすい年なので、それを押して来ているので、本当に今こそ歌がほしいという心の渇きを埋めたいな、こんなに長く続くと。今日の3人のコンサートの時間をお客さんとともに、共有していきたいですね」と呼びかけた。
武田は「つらかったですよね。自分の輪郭がにじんでくるというか『俺って何者なんだろう?』って自問自答が長いこと続くもんですから、『なんのためにここにいるんだろう?』って根源的な問いが次々湧いてきて、そんなことを考えることなく生きてきたもんですから。この2年、3年におよぶ歳月はやっぱり相当心の傷になっています。ここになにかの意味を見出していかないと、なんのために70歳過ぎるまで生きてきたか分からないので、このあたりからコロナへの逆襲をいよいよ挑みたいです」とアピールした。
さだは「今日のコンサートで1番注意していることは、しゃべりで終わらないことです。歌を聴いてもらいたい。肝に銘じます。僕はトークだけで2時間半予定しているんですけどね。それをどこまで我慢するかが問題です」と笑顔を見せた。続けて、「今日もこんなにたくさんの方が集まってくださるというのは、みんなも期待しているといることですよね。音楽はライブでないと伝わらないんですよ。音圧というのがあって、会場で聴くのとCDで聴くのは違いますからね。本当の意味での僕らの熱量を伝えていかないとね。ミュージシャンとして音楽を生で聴いていただけるのはうれしいです」と力を込めた。