荻野目洋子、2年ぶりライブにLiLiCo乱入でデュエット披露「ありがとよ、ヨーコ!」

まもなく発表する新曲「宝石~あいの歌~」を弾き語りで初披露【写真:野々垣里菜】
まもなく発表する新曲「宝石~あいの歌~」を弾き語りで初披露【写真:野々垣里菜】

作詞作曲を手掛けた3曲を弾き語りで演奏

 次に披露したのは代表曲「Dance Beatは夜明けまで」(1986年)。お客さんの大きな手拍子の中で楽しそうに踊りながら歌った。新たな試みとなったアコースティック編成による生演奏は、荻野目の歌をじっくりと味わうことができて、お客さんにとっても声を出せない分、大きな手拍子がそのままリズムとなり、会場にいる全員で音楽を作り上げているような、そんな一体感が自然と生まれた。

 中盤からは、「流星少女」(84年、「未来航海-Sailing-」のB面)、そして「これまでライブで歌ったことがなかったかもしれないです」と本人が話した「ぜんまいじかけの水曜日」(85年、「ダンシング・ヒーロー」のB面)、続けてこちらはライブで人気曲の1つ「ジャングル・ダンス」(88年、「スターダスト・ドリーム」のB面)とギターの弾き語りを交えながら楽しませた。

「ここ数年はコロナ禍で予定していたライブが中止になって心が折れそうでしたが、じっと耐える時期も必要なんだなって思いました。その頃に作った曲を歌います」と話し、初披露を含めて弾き語りで彼女の作詞作曲した3曲を紹介した。

 始めに歌ったのは、荻野目がミュージシャンとして参加している国際労働機関(=ILO)の児童労働撲滅キャンペーンの一貫で作った「宝石~愛のうた~」。世界中の誰もが生まれた時から持っている心の中にある宝石は、ほかの誰からも傷つけられることがあってはいけないというメッセージが込められている。

 次に歌ったのは高校生の頃にこっそり友達と寄り道をして買って帰ったという「あんバターコッペパン」。そして荻野目の新たな一面が開花した「虫のつぶやき」(2020年、NHK「みんなのうた」)では華麗なウクレレの弾き語りを披露した。

「小さい頃から虫が大好きって言うとみなさんに引かれてしまいます(笑)。今日(4月3日)は『シミ虫の日』とも言えますよね。(本人談) シミ虫ってね……」、「いつか山にこもって虫を研究する人になっているかもしれないです(笑)」と虫の話になるとついトークにも熱が入り、お客さんも必死で笑いをこらえながら拍手で応えた。

次のページへ (3/4) 大きな手拍子の中で「ダンシング・ヒーロー」を熱唱
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