【RISE】那須川天心、6月武尊戦は「今のままじゃ勝てない」 判定勝ちも本領発揮ならず

那須川天心(TARGET/Cygames)が風音(TEAM TEPPEN)に2-0(30-29×2、29-29)の判定勝利を収めた。天心はデビューから46連勝。

武尊戦への意気込みを口にした那須川天心【写真:山口比佐夫】
武尊戦への意気込みを口にした那須川天心【写真:山口比佐夫】

試合後のマイクではRISEへの感謝伝える

 那須川天心(TARGET/Cygames)が風音(TEAM TEPPEN)に2-0(30-29×2、29-29)の判定勝利を収めた。天心はデビューから46連勝。

“公開親子げんか”と称されたこの試合。天心のセコンドには朝倉未来、対する風音のセコンドには天心の父・那須川会長がついた。

 1R、天心はいきなり飛び込む。近い距離でジャブを絡めたボディーパンチを放っていく。2分を経過したころ、風音のジャブが天心に当たる場面もあった。残り30秒では天心がコンビネーションを当てて、好印象を残した。

 2R、トリッキーな飛び膝蹴りなどもみせる。風音が入ってきたタイミングでのカウンターを狙っているのか、大きな動きの打撃が多い。2分半、天心が風音の右ストレートを被弾した。会場の風音コールが大きくなった。

 3Rも風音の打撃に合わせて、ワンツーを繰り出す。意外にも風音に距離を詰められ、下がる展開も多くなった。残り30秒両者は声を出しながらの打ち合いになっていた。僅差の判定で天心の手が上がった。

 日本の格闘技人気を引っ張ってきた23歳。この試合を含め、キックボクシングでは41戦41勝(28KO)。MMAでは4戦4勝(3KO)、MIXルールでは1戦1勝(1KO)と、計45戦45勝。6月19日には“世紀の1戦”と称される武尊戦を控えている。その後はボクシングへの転向を表明している。

 試合後、天心は「サポートしてくれたみなさん、本当にありがとうございます! 最後の試合で圧倒的に勝ちたかったですけれど。力んでしまいました。敵に自分の父親がいるし、一緒に練習してきた風音だし。けんかとかしたことないですけれど、そういう気分でした。いいものをみなさんに見せられたと思います。ここまで大きくなると思ってなかったけれど、変な自信はあった。伊藤会長と会ったからこそRISEにきました。他の大きな団体あったけれど、やっぱり負けたくなかったし、RISEでよかったなって思います」と感謝を口にした。

 さらに「RISEからいなくなるんですけど、ボクシングに行っても、RISEファイターとして戦います。たくさんの思い出ありがとうございました。そして6月の最後の試合に向けて2か月ちょいしかないけれど、今のままじゃ勝てないと思います。しっかり練習して自分のスタイルを貫いて試合するので楽しみにしていてください」と武尊戦への意気込みも口にした。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください