1000万回超再生の“卒業ムービー”が話題に 大学浪人も決断、18歳女優の夢は「経営者」

壇上に立って答辞を読む豊島心桜
壇上に立って答辞を読む豊島心桜

スカウトされたのは中3夏 新潟県内の自宅「知らないおじさんが2人いた」

 豊島自身も、リアルに高校を卒業したばかりの18歳だ。芸能活動は高校入学と同時に始めたが、スカウトされた場所は中3夏、新潟県内の自宅だった。

「母が『心桜~』と呼ぶので2階から1階に降りたら、知らないおじさんが2人いて、事務所の説明を始めたんです。最初は『えっ、何、何』という感じでした(笑)」

 実はその1年前、豊島は「ミスセブンティーン2016」のオーディションを受けていた。芸能界に興味はなかったが、母親の知人に強く勧められて参加。本人の予想に反してファイナリストの16人に残って写真が同誌に掲載された。その可憐な姿に反応したのが、アービングのスタッフだった。ただ、豊島に関する情報は「新潟県」のみ。誌面を手にした地道な聞き込みを続け、ようやく対面に至った。

 だが、豊島は高校受験を控えた身。簡単に首を縦に振ることはできなかったが、両親が反対しなかったことに加え、事務所側の熱意を感じ、上京を決意するに至ったという。

「東京に遊びに行ったときはスカウトされましたが、こうして遠い新潟の自宅まで来てくださったこともあり、決意しました。でも、大きかったのは大好きなK-popグループWanna Oneのサインをプレゼントしてくださったことです(笑)」

 入学後は芸能活動をしながら、「大学には行きたい」と考えてきた。「勉強して知識が増えると、『うれしい』という感覚があったのと、子供の頃から『キャリアウーマンになりたい』と思ってきたからです。経営学に興味があります」。受験期に差し掛かると、予備校にも通った。一方で、「#卒業生100万人の答辞」の主人公オーディションに合格。受験本番の直前、同作の撮影には4日間を要したが、テキストを持ち込んで夜は机に向かったという。そして、複数の私立文系難関校を一般受験。願いはかなわなかった。

「仕方ないです。浪人してまた勉強します。もちろん、女優としてチャンスをつかんだ際は、活動も頑張っていきたいです。新潟にいる家族、祖母も喜ばせたい思いもあります」

 将来の目標は女優として地位を築きながら、経営者になることだ。「大学を出たら、芸能活動をしながらアービングの社長を目指します(笑)。社長の名刺、欲しいです!」。豊島の屈託ない笑顔を見て、現社長も目を細めるしかなかった。

□豊島心桜(とよしま・こころ)2003年9月25日、新潟県五泉市生まれ。中2で参加した「ミスセブンティーン2017」のオーディションをきっかけにスカウトされ、高校進学とともに上京。高1の19年から活動を始め、20年4月からフジテレビ系「めざましテレビ」の情報コーナー「イマドキ」のリポーターを担当。ドラマはテレビ朝日・ABC系「マリーミー」、WOWOW「セイレーンの懺悔」などに出演。CMは「河合塾」「国の教育ローン」など多数。特技はクラシックバレエ。167センチ、B82-W62-H88センチ。

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