史上初の快挙を成し遂げた現役レースクイーン・近藤みやびの“矜持”「神対応はしない」

“広告塔”としてモータースポーツのために尽力したいと語った近藤みやび【写真:荒川祐史】
“広告塔”としてモータースポーツのために尽力したいと語った近藤みやび【写真:荒川祐史】

コロナ禍で“延期”となったレースクイーン人生

――レースクイーンのやりがいはどういった点でしょうか。

「全くレースを知らない、興味もあまり……という状態で始めたのですが、1年目の終わりぐらいから、急に楽しくなったんです。その後も、知れば知るほどレースが『面白いな』と思うようになりました。そうなったときに、レースクイーンは近くでレースを見られる、ピットの中に入ったりメカニックさんが何をしているかなどを間近で見ることができる、そこがやりがいだな、と思うようになりました。また、レースクイーンはファンの人との距離もすごい近いと思います。コロナ禍になってファンの方と関わる時間も少なくなってしまって、寂しいな、物足りないな、という思いがここ2年ぐらいはあります。コロナ禍になってからはファンの人に支えられているんだなとすごい実感するようになりました」

――レースクイーンとしてのポリシーやこだわりはありますか。

「今ってアイドルでもそうですが、“神対応”の子が人気は出やすいと思うんです。だけど、私はそういうことはしたくなくて。1年目から、ちょっと遠い存在でありたいと思ていたんですよ。なので、ファンの方たちに対して“神対応”ということはしてこなかったです」

――今まで一貫してそういったスタイルを取られているのでしょうか。

「はい。なので、初めて会ったときに見た目もこんな感じで、ヒールを履いたら身長ももっと高くなるので、怖いってイメージがどうしてもあるらしいです。近寄れない、話しかけられない、怖いっていう、第一印象があるとファンの方には言われます(笑)。実際は、ツンケンは全くしないです。でも、“神対応”っていうことは本当にしないです。ファンを集めたいがために、初めましての方に『あ~(ハート)』みたいなことはしないです(笑)。そこは変なプライドを持ってやっていますね」

――飾らないところが人気の秘けつなんですね。

「分からないです。でも正直、人気ではないと思いますよ。もっとファンの人が多い子はたくさんいると思います。でもそこと比べようとも思わないし、私は私のやり方でやっていこうと思っています」

――今後はどんなを活動していきたいですか。

「モータースポーツをもっと日本に広めたいです。ファンの方でもレースクイーンの私を知って、サーキットに遊びに来て、レースを見たら『面白くてハマっちゃいました』って人もたくさんいます。私を知って、レースを好きになってくれたっていうのはすごいうれしいことだなと思います。RQYを2回も受賞させていただいているので、広告塔となるレースクイーンがもっとテレビに、『レースクイーンの近藤みやびです』というふうに出演して、モータースポーツ見てみようというきっかけになってくれるとうれしいです。だから、私はタレントやモデルなど、テレビに出られるような活動にもっと、のめり込んでいきたいです」

――レースクイーンは何歳まで続けていたいですか。

「正直、もうそろそろ潮時だろうなと思っています(笑)。1番最初に終わりかなと思ったのが、RQYの1回目を獲ったときでした。年齢もちょうどいいし、1年やって(引退)がかっこいい去り方かなと思っていたんです。だけど、まさかのコロナになっちゃって……。最初の頃はサーキットにも入れず、レースに関わることができなくなってしまいました。ここまで頑張ってきたのに最後がこれでは物足りない、やりきりたい、という思いがあったので続けてきました。でも、マスクも取れて、ファンの方と握手したりといった状態に戻るまであと何年かかるかは分からないですけど、そこまでは続けていないかなと思います。体力がキツイです。本当に(笑)」

□近藤みやび(こんどう・みやび)1993年7月30日、埼玉・所沢出身。2015年にレースクイーンとしてデビュー。20年「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー19-20」を受賞。22年には史上初となる2度目の「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー21-22」に輝いた。同年2月にはDVD「Fabulous」を発売するなどグラビアでも活躍中。好物はラーメン。

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