「集英社ゲームズ」が設立 人気作家の知見を活かし、新規大型タイトルの創出も視野に
集英社は31日、さらなるゲーム事業を展開することを目的とした100%出資の関連会社として、「株式会社集英社ゲームズ」(以下、集英社ゲームズ)を2月16日付で設立したことを発表した。
100%出資の関連会社として設立を発表
集英社は31日、さらなるゲーム事業を展開することを目的とした100%出資の関連会社として、「株式会社集英社ゲームズ」(以下、集英社ゲームズ)を2月16日付で設立したことを発表した。
事業内容はコンシューマー、PC、スマートフォンでのデジタルゲームの企画・開発・販売およびアナログゲームの企画・開発・販売となっている。
事業展開としては「才能あふれる独立系クリエイターの発掘」を掲げ、集英社の新規事業として展開していた「集英社ゲームクリエイターズCAMP」は、集英社ゲームズの運営支援を通してさらに強化していく。「集英社ゲームクリエイターズCAMP」は集英社が漫画業界で長年培ってきた新人クリエイターの才能を発掘・支援するノウハウを、個人・少数で活動する才気あふれるゲームクリエイターの支援に活かせないかという想いでスタート。ゲーム開発に関連するさまざまなジャンルのクリエイターとその卵たちのコラボレーションを支援し、独創性に富んだ新しいゲームが世の中に出ていくための助けとなることを目的としている。
4月20日に1周年を迎える「集英社ゲームクリエイターズCAMP」の登録クリエイター4000人を超え、支援タイトルは未発表のものを含め10タイトルを突破した。今後発売予定のタイトルとして、Nintendo Switch「Captain Velvet Meteor: The Jump+ Dimensions」のほか、プラットフォーム未定の「ハテナの塔 The Tower of Children」「ONI (仮)」「浮世/Ukiyo」などがある。
さらにもう一つの事業展開は「新規大型タイトルの創出」。大手ゲーム企業との協業開発という形で新規ゲームプロジェクトを企画しており、集英社の持つ人気作家の才能や編集者の知見を活かしたクリエイティブバリューはもちろん、開発資金においても大型のプロジェクトがすでに複数進行しているとのこと。スマートフォン向け運用型ゲームも、発売日は未定ながら、キャラクターデザインは「週刊少年ジャンプ」有名作家、完全オリジナル原作として海外大手ゲーム企業の有力スタジオによる開発が進行中。日本をはじめ、アジア圏を中心としてグローバル展開を目指す。また、国内大手企業との共同パブリッシュで国内大手デベロッパーが開発中の新ジャンルのマルチプレイヤー対戦ゲームも、「マルチプレイスピードトリックアクション」として紹介されている。