中山エミリ、出産は想像と「違いました」 6歳まな娘中心の生活で教えるのは「人への接し方」
「この先長くできる趣味を見つけるのも目標です」
将来を見越して、娘に覚えてほしいと思っているのが、対人マナーだ。「周りの方々に愛されてかわいがってもらえるような人になってほしいです。その前提として、小さい時に覚えるマナーが大事になってくると思います。人への接し方は、意外と小さい時に身に付くことが多いのではないでしょうか。例えば、お食事のマナー、お友達と遊ぶ時はこうするよね、みたいなこともそうです。小さい子はプレゼントをもらった時、どうしてももらった物に気持ちがいってしまって、親が『ありがとうは?』と聞いてしまいますよね。相手に感謝することも含めて、教えていきたいです。でも、そういうところはついつい私が口うるさくなってしまい、夫にちょっと言われちゃうんですけど(笑)」。
それに、名番組「速報!歌の大辞テン!!」(日本テレビ系)の司会など多くの共演者・ゲストと関わってきた芸能界の経験を通して、“人間力”を大事に考えているといい、「人間的な魅力がある方とお仕事をした時間はすてきだなと思いますよね。それは勉強するだけでは手に入れられない大事なものでもあると思うんです。机に座っている以外の部分でも大事なことがきっとあると思うので、そこをおろそかにしないと教えること。そこは親としてできる部分かなと思っています」
現在のライフスタイルは、子ども中心の生活。そんな中で、もともと持っていない自分の趣味を見つけることを意識しているという。「朝、子どもを送って家の用事をあれやこれやと済ませていたら、もうお迎えや習い事の時間という感じです。でも、要領よく自分の時間を作ったり、スキルを身に付ける時間を確保したりするような、“できるママ”っているじゃないですか。私はそれが本当にできなくて…。要領が悪いんです。娘がもっと大きくなれば時間の使い方が変わっていくとは思いますが、自分の将来のためにもこの先長くできる趣味を見つけるのも目標です」。
16歳の年にデビューし、昔から変わらない、大切にしている仕事観。それは「相手に『この人とまた一緒に仕事をしたいな』と思っていただける」ということだ。「どういう内容の仕事かは全然こだわりがなくて、それはすべてご縁だと思うんです。あっという間に時間が過ぎて楽しかったな、また仕事ができたら面白いな、と思っていただけるような仕事の仕方を心がけています。それはただ面白いことを言っていてもそうなりません。1回1回の仕事を誠心誠意やっていくこと。ご一緒する相手もプロの方なので、一生懸命にやっていないと、それが伝わってしまいます。お仕事の打ち上げの場で、『ぜひまたこのスタッフとキャストで絶対に』と言っても、かなった試しがないものです。でも長くやっていると、また再会できることがあります。自分自身がちょっとでも長く続けてきてよかったなと思えることですし、だからこそ、ご縁を大事にしたいです」
□中山エミリ(なかやま・えみり)、1978年10月8日、神奈川県生まれ。1994年にデビューし、グラビア、ドラマ、CM、バラエティー番組司会など多岐にわたって活躍。2010年にプロライフセーバーで俳優の飯沼誠司と結婚。15年に第1子女児を出産。4月2日スタートのドラマ「私のエレガンス」(BSテレ東)に出演中。