秋山成勲「2回落ちそうになった」 タップせず耐え抜いた理由は「カッコ悪いなって」

アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日、シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也(38)を2R・TKOで破った元UFCファイター秋山成勲(46)。独占中継したABEMAの、試合直後のインタビューでは「2回落ちそうになった」と薄氷の勝利だったことを振り返っている。

青木真也に勝利してガッツポーズをする秋山成勲【写真:(C)ONE championship】
青木真也に勝利してガッツポーズをする秋山成勲【写真:(C)ONE championship】

13キロ減量は「決めた以上は落とすことは当たり前」

 アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」の10周年興行「ONE・X」(26日、シンガポールスタジアム)で元ONEライト級王者・青木真也(38)を2R・TKOで破った元UFCファイター秋山成勲(46)。独占中継したABEMAの、試合直後のインタビューでは「2回落ちそうになった」と薄氷の勝利だったことを振り返っている。

 歓喜に浸った。「努力はたまには報われるということです。それを証明できたことが自分の人生においてものすごく大きい糧になりました」と秋山は充実感を漂わせた。

 極められるぎりぎりだった。1R、秋山は青木にバックを取られ、首を絞められる。青木の得意の形だったが、なんとか外し、5分間耐えきった。すると2R、今度は秋山が打撃で反撃。最後はレフェリーストップに持って行った。

 劣勢からの大逆転劇。「青木有利? 自分もそう思ってました。当たり前でしょ」と笑いながら、試合展開については「2回落ちそうになったもん。昼の練習の時、対策練習が頭にあって、それを徹底しました。根気の比べあい、どっちが勝つかだったので、あそこは頑張って勝てたと思います」と直前の対策が功を奏したと明かした。

 試合前には13キロの過酷な減量も話題に。秋山は「減量、試合をすると決めた以上は落とすことは当たり前。どうだこうだ言われてもなと、落ちなかったら自分が悪い。落として当たり前。確かにすごい減量はしました。計量終わって部屋で2時間くらい体中けいれんをおこした。立てなかったんで、大変でしたけど、当たり前のこと、みんなやってること。そこにカッコはつけたくない」とセクシーに振り返る。

 それでも「タップしようかなと1回思った。めっちゃカッコ悪いなって、堪えた。そこで青木君がへたった。我慢していたら。絞め疲れたんだろうね。これだったら大丈夫だろうと」。右手で、青木の右手を入らないように抑えていたのも、作戦だったという。この防御法がハマった。「良かったよ。素晴らしい」とセコンドに感謝していた。

 ホテルに到着すると、「何か世界が変わったかもね。いい意味で。アンチもいいけど、喜ばれるのはうれしいですね。感謝しないと」と充実感たっぷりだった。

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