最上もが、誹謗中傷との戦い「無視では傷は癒されない」 身勝手な“手のひら返し”に心痛
「私に関するスキャンダルで真実だったことは一度もありません」
ここ数年、自身も見過ごせない誹謗中傷被害に見舞われたという。20年11月にブログで妊娠を発表。21年5月に出産を報告。同年10月にはテレビにも出演。その際に、結婚をせずにシングルマザーになることやその経緯を明かした。
「妊娠発表の際に『結婚の予定はない』ということを明かして、相手については何も触れなかったんですけど、そのことですごく叩かれたのがトラウマになっています。『不倫して愛人の子だろ』とか、『父親がいないなんて産まれてくる子が可哀想』とか『子供が欲しくて作ったら相手を捨てたのか?』とか憶測で全てを決めつけ、ひたすらに攻撃されました。実は当時、相手の方との関係がどうなるか分からず、それで言えなかったんです。それでも妊娠自体をどこかからリークされて間違った情報を書かれるのが嫌だったのと、仕事の都合もあって、あの時期の公表を決めたのです」。
もっと驚いたのが、その事情を明かした時のことだそう。「私が相手の方から振られたからシングルになったことをテレビで話した時に、みんな手のひらを返したんですよ。『じゃあそう言ってくれればいいじゃない。そういう事情があれば私だって叩かなかったのに』と書き込んでいる人もいて。事情を言わなければ私を悪だと決めつけ、叩くことが正当化されるのでしょうか。身勝手すぎる“いじめる側”の勝手な意見ですよね。私に関するスキャンダルで真実だったことは一度もありません。しかし、いくら否定したとしても、ネット上に勝手にあげられたデマは拡がり、なかなか消えません」。
ネット上のデマ、悪質な書き込みへの対処法をどうしているのか。悩み困惑しながらも試行錯誤を繰り返しているという。
「無視が一番いいのかもしれません。でも無視とは“我慢すること”で、傷つけられた気持ちは何一つ癒されません。そして無視してたら消える訳ではなく、無言を肯定と捉えられることもあります。いまはっきり言っているのが、『訴えます』ということ。スクリーンショットを撮影して証拠を集めたら弁護士さんに相談するようにしています。注意をしても続くようであれば、法的な措置に踏み切ろうと、スタッフさんとも話し合っています。しかし、デマのネットニュース等に関しては直接連絡をして消してもらっても、まとめサイトにあがると特定が難しく、やはり完全に消すことはできないため、また憶測を拡められます」
妊娠中に届いた誹謗中傷のDMに対応する中で、送り主の“素性”について気付いたことがあるという。「あまりにも酷いDMを送ってきた方、何人かに返信をしたことがあります。実際に返事が返ってくるとは思わず動揺したのか、『ご本人が読むとは思わなかった、傷つけるつもりは無かったんです、ごめんなさい』みたいな言い訳が返ってくるんですよね。どうみても悪質なメッセージなのに。誹謗中傷を書き込む人は、自分が相手をいじめている、悪いことをして傷つけているという自覚は1ミリもないのだと思います。ただのストレス発散でやっている人が多いイメージです。だからこそ厄介です」
心のダメージは「減らない」という。「だから、娘にはSNSを使ってほしくないとも思ってしまいます。知らない人に話しかける時に、礼儀を持って丁寧に接することは当たり前で、知らない人に暴言を吐いてはいけないし、いきなり余計なお節介も良くない。それはネットで顔が見えなくても一緒だよ、と教えていかなきゃと思います」。
□最上もが(もがみ・もが)、1989年2月25日、東京都出身。2011年、アイドルグループ「でんぱ組.inc」に加入して芸能界デビュー。16年にドラマ「重版出来!」(TBS系)出演など女優としても活躍。17年8月にグループ脱退後は個人事務所を設立してマルチに活動。21年5月に第1子女児出産を公表した。
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