日給は24時間勤務で2万円、陽性者の脱走も…コロナ療養ホテルの警備員が明かす実態
気になる給料は… 支給される弁当で感じた“職種格差”
警備員の日給は日勤と夜勤で異なり、24時間勤務のホテルでは2万円ほど。暴れる者や脱走者がいなければ、平穏に時間は過ぎていく。一方で、療養中に容体が急変し、病院に移送される患者も増えており、人員は慢性的に不足していたという。脱走者がいれば、その対策として当然、警備の人数も増員される。
そんな中、唯一の息抜きは食事と休憩時間だった。ただ、支給される弁当には、どうしても“格差”を感じてしまったと男性は振り返る。一部の職員と比べると、中身は歴然とした差があったという。
「ぱっと見ておかずも違う。そんなもんだよ、世の中」
複数の種類の弁当が置かれている中で余ってしまう弁当もあった。フードロスが問題化する昨今、弁当を破棄しないように、余った弁当はみんなで持ち帰り、粗末にしないように協力していた。しかし、どんなに余っていても「食っちゃいけない(高い)弁当もあるわけよ」。男性は哀愁を漂わせながら笑った。
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