【RIZIN】高阪剛に挑む“空手最強の男” 「胸を借りる」だけでは終われないMMA転向を決めたワケ

格闘技イベント「RIZIN」は23日、都内で会見を行い、「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 3rd」(4月16日・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)、および「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(4月17日、同)の追加カード発表を行った。“レジェンド”高坂剛(ALLIANCE)の引退試合の相手を務める、空手世界一の26歳上田幹雄(BRAVE)は「打撃とスピードは自分が優っている」と自信をのぞかせた。

高阪剛(左)と上田幹雄【写真:ENCOUNT編集部】
高阪剛(左)と上田幹雄【写真:ENCOUNT編集部】

「4・17」RIZIN.35で対戦決定

 格闘技イベント「RIZIN」は23日、都内で会見を行い、「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 3rd」(4月16日・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)、および「湘南美容クリニック presents RIZIN.35」(4月17日、同)の追加カード発表を行った。“レジェンド”高阪剛(ALLIANCE)の引退試合の相手を務める、空手世界一の26歳上田幹雄(BRAVE)は「打撃とスピードは自分が優っている」と自信をのぞかせた。

 ある意味RIZINらしいマッチアップかもしれない。5年ぶりのRIZINリングで引退試合の52歳・高阪に挑むのは、26歳でRIZINデビュー戦となる空手世界一の上田だ。

 今後のRIZINヘビー級を担う1人として期待が集まる上田はまず「昨年9月からMMAに転向して、素晴らしい舞台で初戦迎えることになりました。昨年まで極真空手をやっていて、そこで培った精神力で戦いたい。高阪さんはレジェンド、胸を借りるつもりで戦って当日は必ず勝ちたい」と初々しくも、力強く意気込んだ。

 年齢はちょうど倍。それ以上にMMAのキャリアは天と地ほど違う。高阪についてリスペクトの気持ちを持つ上田は、「(MMAで)初戦をやる自分が言うのもなんですが、何でも出来る印象です」としつつも、「ただ立ち技とスピードに関しては自分が優っている。そこでどう勝てるか、突きか蹴り、そこでフィニッシュできるかなと」と冷静に分析している。

 上田が空手で頭角を表したのは高校時代から。2013年の全日本ウェイト制空手選手権軽重量級優勝、18年の全日本空手選手権優勝、19年11月には第12回オープントーナメント全世界空手選手権で、16年ぶりに日本人王者に輝いた実績誇る。“極真で一番強い男”と評されたが、昨年10月にMMA転向を表明していた。

 その理由については「空手を広めたいという意味でこの決断をした。世界大会の1年前に全日本で優勝して、そこでトップになったということで、どれだけ空手を広められるか考えた。今自分自身がどうやったら伝えられるか考えた時に、RIZINという最高の舞台が、今一番見ていただける格闘技の団体。そこで戦うことが、自分が今できることではないかと考えました」と説明した。

 極真の技は、どの程度MMAで使えるのか。「ムエタイとかの蹴り方とは、自分は違う。そういう意味では違和感なく使える」と手ごたえを口にした。

 衝撃のデビュー戦となるのか。187センチ、105キロの大器がMMAのレジェンドを相手にどんな戦いを見せるのか。格闘技ファン必見の試合となる。

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