【DCU最終回】最強バディ復活も賛否両論のワケ もやもや残る結末に、続編の予感

俳優の阿部寛が主演するTBS系ドラマ「DCU」(毎週日曜、午後9時)の最終話が20日夜にスペシャルとして放送された。水中事件・事故の捜査を行う海上保安庁の新組織「DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)」に所属するダイバー捜査官の活躍を描くウォーターミステリー。この日は最強バディの復活と組織内の裏切り者の正体が描かれた。

主演を務める阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】
主演を務める阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】

第1話で張られた伏線を最終話で回収。美しい終わり方

 俳優の阿部寛が主演するTBS系ドラマ「DCU」(毎週日曜、午後9時)の最終話が20日夜にスペシャルとして放送された。水中事件・事故の捜査を行う海上保安庁の新組織「DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)」に所属するダイバー捜査官の活躍を描くウォーターミステリー。この日は最強バディの復活と組織内の裏切り者の正体が描かれた。

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(以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 来たるG20東京サミットを控え、横浜海上保安部に警備準備本部が設置されることになった。DCU隊長の新名(阿部)は、隊員の瀬能(横浜流星)からニセのフロッピーディスクを渡された成合(吉川晃司)が本物を奪うためにやってくることを予測。新名は直属の上司の佐久間部長(佃典彦)と相談の上でフロッピーディスクを地下深くの部屋に保管する。そんな中、海保内に緊急事態を知らせるサイレンが鳴り響く。爆発物があちこちで発見されたというのだ。

 瀬能の父が残した設計図を巡ってテロ組織ブラックバタフライとの攻防戦が始まるが、そこには海保内部に巣くう裏切り者が関与していた。新名の妻・真子(市川実日子)は元恋人の成合の元へ。プール内では設計図を完成させる鍵の奪い合いが始まり新名と成合が“最強バディ”を復活。15年前の水難事件の真相と、ブラックバタフライとつながっている内通者が佐久間部長であることが判明し、新名は怒りを爆発させながらDCUメンバーとともに佐久間を逮捕するのだった。

 侵入した部屋に爆弾が仕掛けられ瀬能は死を覚悟。プール深くに潜った新名も命の危険にさらされる。最後までハラハラドキドキの展開が続き、裏切り者の正体に迫る場面も二転三転。今は敵対しつつも深い友情を保つ新名と成合の水中決戦も感動を呼んだ。視聴者からは「最終回、良かった。いい余韻が続いている」「最終回がこんなにホッコリシーンで終わるなんてうれしい」「このメンバー1人1人の個性の良さを共演者同士で引き出して最高の演技を見せてくれた」「最終回は一段と流星くんの演技が際立っていた」などの声が続々とネットに寄せられている。

 一方、急流のような怒涛のクライマックスに「部長が何をしたかったのか結局分からない」「結局ブラックバタフライとは何なのか」「犯人一人に対して周り巻き込みすぎ」「黒幕の大元もよく分からんまま」「ハッキリしない終わり方だった」などの声も上がっている。

 しかし、こうした声が上がるのも続編を期待させる作り方だったからだ。ネットには「謎が残っているので続編がありそう」「成合のあの逃亡での終わり方は続編あるよね」「なんだか続編ありそうな期待大」「本当の結末では無いはずです。こんなに夢中になった地上波のドラマ久しぶり」などと期待する声が上がっている。

 また、プールでの格闘シーンについては「1話では一緒に水上に上がれず成合さんを救い出せなかったと思っていた新名隊長が最終回で成合さんを助け出して一緒に水から上がるシーンは熱い」との指摘がある。1話で張られた伏線が最終回で見事に回収されており、これはこれで美しい終わり方だった。

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