勝地涼主演、前代未聞の“生ドラ”放送へ 24時の東京を舞台にワンカット生放送

勝地涼のコメント

 勝地涼のコメントは以下の通り。

――今作のオファーをお聞きになった際の感想は?
「言葉を選ばないで言うと、とんでもない企画を考えられたな、と(笑)。出演させていただくから言うわけではなく、生ドラマをずっとやりたいと思っていたんです。“連続ドラマで一部シーンを生放送”というのを、かつて、いち視聴者として見たことがあり、それがすごく楽しくて。さらに、昨年『志村けんとドリフの大爆笑物語』に出演させていただいたことで、生放送で演じることへの思いが強くなっていたので、そのタイミングでオファーを頂けたのでうれしかったです。僕の役者デビューはドラマでしたが、15、16歳くらいから舞台を観劇するようになって、17歳のときに蜷川幸雄さんの舞台を経験させていただいて。今の自分にとって、舞台は欠かせない存在です。そこで出会った監督や先輩たちから言われたことは“演劇で学んで、テレビに出てファンを増やして、また演劇に帰って来てほしい”ということ。だから、今回の企画に参加させていただけてすごくワクワクしています。また、演劇界もコロナ禍で大変な状況になっていますが、そんな中で人に興味を持っていただけるように、新しいチャレンジは必要なことだと思いますので、参加することができてうれしいです」

――ワンカット生放送という企画について。
「今回一番大変だなと思うのは、ワンカットという点だと思います。今までワンカットの手法はいろいろな作品で用いられてきました。“ここ間延びしてる”“ここの表情が見たかったのに”なんて勝手なこと言っていましたけど(笑)、実際に参加する立場になると難しそうだなと感じています。監督やカメラマンが試行錯誤してくださる中で、役者の自分たちにできることは何かということを常に考えたいです。当然、カメラに写っていないところでは、位置どりをしたり、カメラマンを優先してよけたりする必要がでてきます。僕が古田新太さんなど先輩方に教わっていることは“稽古してきたことをやるのが本番”ということ。カメラの前では気持ちが繋がっているように見せながら、俯瞰(ふかん)で現場をとらえて臨機応変に対応していけることが今回のカギになると思います。ひとりではできない、皆さんと作り上げていく共同作業なので、しっかり稽古していきたいと思います」

――初タッグとなる奥村監督について。
「やりたいことがたくさんある方だと思いますので、いい意味でぶつかって、腹を割ったコミュニケーションをとっていきたいです。このドラマのカットをかけるのは奥村監督なので、お互いに信頼し合って作り上げていけたらと思います」

――台本を読んで。
「面白いです! 脚本や“大崎ベイビーズ”の設定資料を拝見して、奥村監督の経験、見てきた人々が描かれているのかなと感じました。劇団を大きくするためには外部の舞台にも出る必要があるけれど、呼ばれる劇団員と呼ばれない劇団員がいる。看板俳優が外部の舞台で忙しくて、本公演ができない。そんな環境の中で、役者を辞める人やフリーランスになる人もいる。一つの劇団にもいろいろな人がいて、いろいろな人生があると思うんです。僕は劇団に所属したことはありませんし、役者をやめようと思ったこともない。ただ13歳で今の事務所に入って、さまざまな節目のタイミングで役者を辞めていく、芸能界を去っていく人をたくさん見てきました。だから共感まではできないのかもしれないけれど、そういう人生に寄り添うことはできると思っています」

――視聴者の方にメッセージ。
「僕としては、台本の面白さをちゃんと伝えたいです。個性豊かな役者さんがそろっているので今の段階でも面白いけれど、それは本来の台本が持っている魅力とは違うように感じているので、稽古でいろいろ試してみたいです。しかも今回は、ワンカット。少し不安ですけど、今回の見どころの一つだと思いますので、ご期待いただけたらうれしいです。生放送なので何が起こるかは分かりません。だから、ミスや細かいことはあまり気にせず、新しいことにチャレンジする気持ちを大切に臨みたいです」

トップページに戻る

1 2
あなたの“気になる”を教えてください