荻野目洋子、思春期を迎えた3姉妹の子育ては心のケアが大切「サインを見逃さない」
歌手デビューから38年目を迎えた荻野目洋子の現在を紹介するインタビューシリーズ。今回のテーマは「子育て」。2001年、当時現役のプロテニスプレーヤーだった辻野隆三氏と結婚し、3人の子宝に恵まれた。それからしばらくは育児に専念していたが、今年、三女が高校に進学し、ようやく子育ても落ち着いてきたという。そんな「荻野目ちゃん」の母親としての素顔に迫った。
長女は20歳、次女と三女の受験も終了
歌手デビューから38年目を迎えた荻野目洋子の現在を紹介するインタビューシリーズ。今回のテーマは「子育て」。2001年、当時現役のプロテニスプレーヤーだった辻野隆三氏と結婚し、3人の子宝に恵まれた。それからしばらくは育児に専念していたが、今年、三女が高校に進学し、ようやく子育ても落ち着いてきたという。そんな「荻野目ちゃん」の母親としての素顔に迫った。(取材・文=福嶋剛)
うちは娘が3人いて長女は4月で20歳、次女が18歳で、三女が15歳です。ちょうど受験も重なったりしてついこの前まで毎日大変でしたけど、三女も4月から高校生ということでようやく子育てもひと段落。母親になってもう20年ということですよね。歌い手としては何周年と言われることがよくありますが、やはり母として感慨深いです(笑)。
長女を生んでからの4年間はまったく仕事を入れずに毎日毎日子育てと向き合ってました。保育園とか託児所に預けて仕事と両立という選択肢もありましたが、1日1日の子どもの成長を見逃したくないという思いと、我が子の成長とともに見えてくる良いところを一緒に伸ばしてあげたいなっていう気持ちもあって、大きくなるまで近くにいてあげたいってそう思っていました。
すると「3人も生んだらもうベテランのお母さんよね。子育ても慣れっこでしょ?」って言われることもあるんですが、とんでもないです! 3人とも私のお腹から生まれてきたのにビックリするくらい性格が全然違うんですから。長女は小さい頃は比較的大人しい子でぐずらないし、それを見て「子育てって意外と最初に想像していたものより楽かも?」そう思ったのもつかの間。次女は小さい頃はすぐに泣き出して、ようやく落ち着いたのでベッドにそっと寝かしつけた途端にうわーって泣き出して。常に抱っこしていないとダメだったんです。三女はさらにパワーアップして(笑)。小さい頃からものすごく負けん気の強い子で、声量もあるし毎日「あー大変だー」でした(笑)。
でもよく考えてみると私も兄1人、姉2人の4人兄妹で3人娘の末っ子だったんです。それもめちゃくちゃ負けん気が強くて自分が納得いかないときはいつも母親を困らせていて、きっと母にとって私が一番手のかかった娘だったかもしれませんね。そんな負けん気の強い三女と元祖負けん気の強い末っ子の母が向かい合うみたいな(笑)。これはきっとそういう巡り合わせなんでしょうね。大変でしたけどがっぷり四つに向き合って、今となっては頼もしい面もあるし、ユニークな存在となっています。
娘たちもそれぞれ思春期を迎えて手が掛からなくなった分、今度は3人の心のケアをしっかりと見てあげるようにしています。3人いるのでまんべんなく見てあげることはできないんですが、娘の方から何かを話しかけてきた時がそういうサインなので、そこでちゃんと向き合ってゆっくり話を聞いてあげるようにしています。つい最近まで次女が大学受験、三女が高校受験だったので、毎日ご飯を作って応援することしかできませんので、できるだけ家にいるようにしました。