【妻、小学生になる。】家族はまた立ち直れる? 貴恵と万理華が再会し、物語はラストへ…

TBS系ドラマ「妻、小学生になる。」(毎週金曜、午後10時)の第9話が18日に放送された。堤真一主演の同作は、芳文社「週刊漫画TIMES」に連載中の村田椰融(むらた・やゆう)による同名漫画で、10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻(母)と奇跡の再会をする物語。

石田ゆり子【写真:舛元清香】
石田ゆり子【写真:舛元清香】

18日放送の第9話 物語はラストに向けて加速

 TBS系ドラマ「妻、小学生になる。」(毎週金曜、午後10時)の第9話が18日に放送された。堤真一主演の同作は、芳文社「週刊漫画TIMES」に連載中の村田椰融(むらた・やゆう)による同名漫画で、10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻(母)と奇跡の再会をする物語。

 4日に放送された第8話では、貴恵(石田ゆり子)の人格が憑依していた万理華(毎田暖乃)の身体から消えてしまう。18日に放送される最終回・前編では、自分の人格を取り戻した万理華が母・千嘉(吉田羊)との新たな生活をスタートさせる。一方、出社した圭介(堤)は心ここにあらずの状態で、そんな圭介を守屋(森田望智)が心配する。麻衣(蒔田彩珠)もまた自分の殻にこもってしまい、蓮司(杉野遥亮)も心配して訪ねてくる。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 千嘉と自宅に戻った万理華は「夢を見ていたのかな」と話す。憑依されていた明るい万理華の姿を客観的に見ていたと言い、「ママがなってほしい万理華はあの子なんだ」「だからもう家に帰るのはやめようって」とこぼす。千嘉は「ママがずっと会いたかったのは今の万理華だよ」と伝え、「ママのせいで悲しい思いをいっぱいさせてごめんね」と涙ながらに謝る。すると万理華は「泣かないでママ」と千嘉を抱きしめる。

 そのころ、圭介の会社では守屋を中心にプロジェクトが順調に進行していたが、圭介は心ここにあらず。麻衣も、蓮司からの連絡に返信できずにいた。一方、友利は出雲に吉原(水川かたまり/空気階段)が憑依していたことを告げる。出雲は「あんな小説書けるわけない」と納得した様子だが、高校生になってやりたいことはまだ見つかっていないと言う。友利は「出雲ちゃんならなんだってやればできる」と励ます。

 麻衣と連絡がつかなくなり、心配になった蓮司が新島家にたずねてくる。「何かあるなら言ってほしい」と言う蓮司に、麻衣は「言っても分かってもらえない」「しばらく1人にしてほしい」と突っぱねる。麻衣に「もうどうでもいい」「10年前、私もママと一緒に消えちゃえばよかったんだよ」と言葉をぶつけられた圭介は、万理華にかけられた言葉を思い返し、反芻する。

 友利は新作の原稿を手に「景気づけ」と寺カフェを訪れる。友利は「10年前、なにもできなかった」「姉ちゃんに見てほしいと思って書いた」と編集部に持ち込む原稿に込めた思いを明かす。マスター(柳家喬太郎)は、友利を心配して現れた貴恵と吉原も読むことができるように、原稿を1枚1枚カウンターに置きながら読んでいく。読み終わった吉原は、友利に「楽しんで」と声をかけて姿を消し、貴恵も「しっかり頑張ってね。バイバイ」と別れを告げ、その場を後にする。

 万理華は、同級生たちから「キャラが違う私がいた」と言われたことを千嘉に明かし、「あの子はいたんだよね。夢じゃないんだよね」とたずねる。千嘉は「家族にどうしても会いたくて、万理華の体に入っちゃった」と貴恵が憑依していたことを説明するが、万理華は「この人はどこに行っちゃったの?」と不思議がる。

 食事もとらずにふさぎ込んでしまった麻衣に向き合うことを決心した圭介。「麻衣を励ますよりも自分が悲しみに浸ることを優先させた。ただ生きているだけの生活に麻衣を巻き込んだ、最低の父親だった」とドア越しに頭を下げ、「これからはなくしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と呼びかける。圭介の言葉に、麻衣は部屋からようやく顔を出す。

 そのころ、貴恵は万理華と出会った公園で成仏できずにいた。そこに万理華が現れ、「本当にさよならしてもいいの?」と貴恵にたずねる。万理華に「会いたいと思うのはわがままじゃない」と言われた貴恵は「もう一度だけでいいから家族に会いたい」と涙を流す。万理華が貴恵の頬に触れると、触れた箇所が光り出し……。

 貴恵を失ったあとのそれぞれが描かれた最終回・前編。万理華と再び歩き出した千嘉、原稿の持ち込みを決意する友利、そして圭介は麻衣とともに貴恵の残したものを見つめて再生しようとする。ラストでは、貴恵が再び万理華と出会い、次の場面では万理華が元気いっぱいに河川敷を走り抜ける。視聴者からは「みんながハッピーエンドになりますように」「来週も泣く準備して見ます」「どんなラストが待っているのか楽しみでもあり、さみしいえす」と惜別の声が寄せられていた。

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