5000人超のオーディションでGP 新進気鋭の26歳・平井亜門は三重弁を話す明るいキャラ
「アルプススタンドのはしの方」「うみべの女の子」での高校生役で印象的な演技を見せる平井亜門(26)。大学生の等身大の恋愛を描く映画「階段の先に踊り場がある」(脚本・監督・編集・木村聡志、19日公開)では、ヒロインの元恋人で同棲相手の“先輩”を演じた。目下、ハマっているのは16時間断食だという。
平井亜門インタビュー、映画「階段の先に踊り場がある」でヒロインの元恋人役
「アルプススタンドのはしの方」「うみべの女の子」での高校生役で印象的な演技を見せる平井亜門(26)。大学生の等身大の恋愛を描く映画「階段の先に踊り場がある」(脚本・監督・編集・木村聡志、19日公開)では、ヒロインの元恋人で同棲相手の“先輩”を演じた。目下、ハマっているのは16時間断食だという。(取材・文=平辻哲也)
「smartモデルオーディション2017」で5000人を超える応募からグランプリを受賞し、以降、モデル・俳優として活動する平井は26歳。プライベートでは三重弁で話す明るいキャラクターだ。
最新作「階段の先に踊り場がある」は恋人関係の解消後も、同棲を続ける大学生カップルの物語。留学と同棲生活との間で悩むゆっこ(植田雅)の相談役になり、背中を押していく同級生の元恋人役だ。
「映画では、名前が出てこないんですけど、高橋っていうんですよ。高橋役は自分でもぴったりやんと思いました。僕のひょうきんさ、チャーミングな成分を強めたら、まんまだと思います。『これは、自分のためにですね、監督ありがとうございます』って感じです」と笑う。
そんなお気に入りの役だが、演じるとなれば、話は別。ワンシーンワンカットが多く、俳優生活初の徹夜も2日間体験した。
「今までで一番骨が折れる撮影でしたね。セリフが120行ぐらいあるんですよ。台本をもらってから、1日1回は必ず少なくとも声に出して読んだりしましたが、ワンカットで撮るって聞いていたし、これは本当しっかりせな、気合入れなと思って、2回も徹夜で覚えて、挑んだんです」
問題のシーンは、映画を見ながら何気ない会話をするシーン。「もう何テイク撮ったか、覚えてないですけど、2、3時間くらいは撮っていたと思います。昼間やったんやけど、血糖値はどんどん下がっていくし、テイクを重ねるごとに集中力がなくなってくるし、なにこれ、無限地獄みたいな感じ」と振り返る。その苦労した分、見返りも大きかった。「達成感はとんでもなかったですね。自信になりましたね。僕は俳優として頑張ってええんかもしれないって、思いました」。
恋人関係を解消したカップルが同棲生活を続けるということには、「撮っているときはあんまり分からなかったですけど、いろんな人の話を聞いたりすると、そういう形もありかもしれやんなっていうふうに思えてきましたね。大学生ですし、経済的にも折半した方が楽だし、一定期間一緒に過ごした人間と住むのは、安心感もあるでしょうし、楽でいいんじゃないんですね」。