日本スーパーカー協会「マナー守って」 東京モーターショー出展や講習会で若者にも訴え
若者の自動車離れが進む中、若年層の車ファン開拓に力を入れている団体がある。定期的なイベント開催や啓蒙活動を行う一般社団法人日本スーパーカー協会だ。2019年には元Jリーガーで30歳の岡ファビオさんがアンバサダーに就任。東京モーターショーでの「TOKYO SUPERCAR DAY」やスーパーカー講習会を通じ、ファンのすそ野を広げている。代表理事の須山泰宏さんとファビオさんに、具体的な取り組みについて聞いた。
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若者の自動車離れが進む中、若年層の車ファン開拓に力を入れている団体がある。定期的なイベント開催や啓蒙活動を行う一般社団法人日本スーパーカー協会だ。2019年には元Jリーガーで30歳の岡ファビオさんがアンバサダーに就任。東京モーターショーでの「TOKYO SUPERCAR DAY」やスーパーカー講習会を通じ、ファンのすそ野を広げている。代表理事の須山泰宏さんとファビオさんに、具体的な取り組みについて聞いた。(取材・文=水沼一夫)
日本スーパーカー協会は、スーパーカー文化の発展と社会的スーパーカー活動の推進を活動の目的にしている。スーパーカーを通じた地域振興やイベントの開催、啓蒙活動にも力を入れている。
同協会にとっても、日本における若者の自動車離れは悩ましい課題だ。2015年設立された前身の団体「全日本スーパーカー連絡会」から7年。スーパーカーというと、どうしても大人のお金持ちのイメージがあり、若年層へのPRは長年のテーマだった。
そこで須山さんはアンバサダーに元Jリーガーのファビオさんを起用。まだ30歳の若さで、愛車はアストンマーティンDB11、ランボルギーニ・ウラカン ペルフォルマンテ、マクラーレン720Sなどを乗り継ぎ、現在はフェラーリF8トリブートを所有している。経営者やYouTuberとしても活躍するなど、スーパーカーやラグジュアリービジネスにも造詣が深い。
須山さんは「そもそも日本スーパーカー協会はスーパーカーという分かりやすいものをトリガーとして、多くの人に車を好きになってもらいたいというのが狙い。日本は自動車産業で成長した国。子どもが減っている、しかも子どもが車に興味がなくなっていったら自動車産業がどんどんしぼんでいって、国自体が弱体化していくのはすごい悲しいこと。なのでファビオさんを通して少しでも若者に車を乗ってもらいたいというのが起用の理由です」と話す。
19年には東京モーターショーにブースを初出展。TOKYO SUPERCAR DAYの開催やスーパーカーが集まるイベント「ファビオミーティング」、スーパーカー講習会の実施、YouTubeチャンネルでの情報発信など、スーパーカーの魅力を発信して、車に興味を持ってもらうための活動をしている。ファビオさんはSNSに明るく、「うまく勢いづけたり、ちょっと沈んだと思ったらバズらせたり」と、側面から若年層ファンの開拓を後押ししている。