小栗旬を目指し、新庄剛志に憧れる 歌って踊るlol佐藤友祐が語る「俳優活動の魅力」

日本ハムの新庄剛志監督は「道民のヒーロー」【写真:西村綾乃】
日本ハムの新庄剛志監督は「道民のヒーロー」【写真:西村綾乃】

小栗が出演した15年前の「情熱大陸」が「心の栄養ドリンク」

 何度も「全力で」と繰り返した佐藤。やってみたい役、目指している俳優を聞くと、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主人公の北条義時に演じる小栗旬の名を出した。

「小栗さんが出演した『髑髏城の七人』(劇団☆新感線の『いのうえ歌舞伎』の人気シリーズ)を見て、僕も時代劇やアクションに挑戦してみたいと思うようになりました。いつか『髑髏城の七人』に出演できるように殺陣の練習も始めたいです」

 現在25歳の佐藤。07年、24歳の小栗に密着して放送されたTBS系「情熱大陸」は、「心の栄養ドリンクになっています」と表現した。

「元気を出したいと思った時は、繰り返し見ています。小栗さんが『もっと、できる』ともがいている様子を見ていると、『頑張らなくちゃな』と励まされるんです。僕はまだまだ小栗さんの足元にも及ばないけれど、もがいて、もがいて、自分だけの道を刻みたい。先輩にはかわいがられて、後輩から慕われている小栗さんは、人としてもとても魅力的。憧れの存在です」

 AAAに魅了された中学時までは野球少年だった佐藤。生まれ育った北海道を盛り上げている日本ハムの新庄剛志監督にも特別な思いがある。

「プレーボール直前に、札幌ドームの天井からミラーボールに乗って降りてきた新庄さん(06年6月の阪神戦)の姿を現地で見ていました。『人を楽しませたい!』とパフォーマンスしている新庄さんは、道民のヒーローでした。監督になって戻られた今季は、また北海道を盛り上げてくれると期待しています。僕も小栗さんや新庄さんのような求心力を身に付けて、自分の限界を超えていきたいです」

 佐藤は、役を演じる際、その役に身をささげるという。一方でセリフなどがない音楽活動では、素のままでステージに立つ。アーティスト経験は俳優活動に、さまざまな人を演じる役者は、歌詞を深く理解することに役立つそうだ。数々のスターたちも経験した「二刀流」。佐藤はどちらも全力で取り組み、さらに輝ける存在を目指していく。

□佐藤友祐(さとう・ゆうすけ)1996年6月11日、北海道生まれ。2014年に行われたオーディションで選ばれたメンバーで、男女混成ダンス&ボーカルグループ「lol(エルオーエル)を結成。15年8月にシングル「fire!」でメジャーデビューした。同年末には、日本レコード大賞新人賞を受賞。5人全員が俳優、モデルなど幅広く活動している。俳優作は舞台「私のホストちゃん」(13年)。映画やテレビドラマに出演している。血液型O。趣味はバイクに乗ること。

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