小栗旬を目指し、新庄剛志に憧れる 歌って踊るlol佐藤友祐が語る「俳優活動の魅力」
「2022年は変革の年にしたい」。男女混成5人組ダンス&ボーカルグループ、lol(エルオーエル)の佐藤友祐はそう意気込んでいる。結成から約7年。歌、ダンス、俳優業などで評価されてきたが、現状に満足せず「殻を破りたい」と話す。貪欲な25歳が思いを語ったインタビューの後編は「俳優活動」。現在はMBS/TBS「liar」(火曜深夜0時58分)で、さわやかな青年を好演しており、目標にする小栗旬のある映像に励まされているという。
MBS/TBS系ドラマ「liar」では素直で明るいキャラクターを好演
「2022年は変革の年にしたい」。男女混成5人組ダンス&ボーカルグループ、lol(エルオーエル)の佐藤友祐はそう意気込んでいる。結成から約7年。歌、ダンス、俳優業などで評価されてきたが、現状に満足せず「殻を破りたい」と話す。貪欲な25歳が思いを語ったインタビューの後編は「俳優活動」。現在はMBS/TBS「liar」(火曜深夜0時58分)で、さわやかな青年を好演しており、目標にする小栗旬のある映像に励まされているという。(取材・文・写真=西村綾乃)
佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)と女優の見上愛がダブル主演を務めるドラマ「liar」。小説投稿サイトで生まれた作品を実写化した同作では、恋人がいながら会社の部下と関係を持つエリート会社員・市川一哉(佐藤)と、市川と秘密の関係になる成田美紗緒(見上)がドロドロとした恋愛劇を見せている。複雑な心情を抱える登場人物が多い中、佐藤は市川と成田と同じ部署の国見宗一を軽やかに演じている。
「クールな登場人物が多い中で、国見だけが素直で明るいキャラクターなんです。原作では天然で人たらしなところもありますが、ドラマでは『自由にやっていいよ』と言われています。アドリブを考えるのは楽しいですが、最初に撮った2、3話目は緊張しすぎて顔が引きつっていました。僕自身は気持ちを素直に伝えられない方なので、国見のように素直になれたら人生楽しいだろうなと思いながら演じています。テレビの未放送分を配信する『dTV』の中で、佐藤くんとサウナに入る場面があるのですが、裸なのに足を組み替えてみたりして、“ギリギリ”の動きをしているので、ぜひ、見て欲しいです(笑)」
中学時代、AAAの動画を見たことが今につながっている。同じ札幌市出身の西島隆弘に憧れ、西島が在籍した「アクターズスタジオ北海道本部校」でレッスンを受けた。俳優業は、lolとして15年にデビューする前から活動を始めた。
「コロナ禍で役者同士のコミュニケーションが取りづらいのですが、演じることは大好きです。原作があれば、読み込んで役作りをしています。キャラクターを理解した上で、自分の色を出せる場があれば、出していこうと。原作がない場合はセリフを読み込んで、キャラクターを自分に溶け込ませるようにしています。いろいろな役ができるように、街にいる人たちを観察することもあります」
アーティスト活動では5人グループの一員だが、俳優業は1人。撮影の現場に溶け込むため、人と人のつながりを大切にしている。現場が和むように、スタッフや共演者らに礼儀正しくすることを心がけているという。
「演技については、まだまだ学ばなくてはいけない部分があります。ただ、今の自分が全力でできることは何かを考えています。エンタメ気質なので、自分のことが大好きだし、僕に関わってくれた人を全力で楽しませたい。僕といると『楽しい』と思ってもらえたら幸せと思います。でも、自分だけが『楽しい』のは広がっていかない。だから、まずは楽しんでもらいたいです。テイクはいらない。ギブだけでいいんです」