ウクライナ人兄弟・サワヤンが伝えたい“当事者意識”の重要性「傍観者にはならないで」
日本のニュース報道は「精度」が高い、一方でもどかしさを感じることも
日本でも連日多くのニュースが流れている。「情報の精度に関しては、毎日父親と連絡を取り合っていても、本当に同じぐらいの情報を日本でも手に入れられています。流してくれるだけでもありがたい」と感謝。しかしながら、ニュースが一方に偏ってしまうことは良くないことだと分かっていると前置きしながらも、「ニュースがものすごい中立の立場で話している。とても無難な報道に聞こえることがある」と“当事者”ならではのもどかしい思いも吐露した。
ウクライナの現状についてサワさんは「いい方向に進んでる兆しがあまりないので、正直不安な気持ちでいっぱいです。ネガティブな情報しか入ってこないので、今現在は気が滅入っている状態ではあります」と声を震わせる。しかし、そんな状況下でも2人は伝えたい思いを発信し続けている。
「当事者意識を持つということは大事なことです。僕は大学2年生で二十歳なんですけど、同世代の人とかにも、もっと意識を持ってほしいって思います。みんなが絶対に起こらない、ありえないだろうと思っていた戦争が起きてしまっている。なにごとも可能性は0%じゃないということを念頭に置いて、今起きていることから目を背けずに未来のために何ができるのかということを考えて行動してほしいです」(ヤンさん)
「若者にリーダーシップを持って平和を実現してほしいです。傍観者にならず、発信・発言することを恐れずに、言ってほしいです。学生だったら学校で『昨日、サワこんなこと言ってたよ。どう思う?』とかって話だけでもいいです。そうやって問題に向き合って、頭の片隅でもいいので、戦争について考え続けることができたらと思います」(サワさん)
「若者が声を大にして平和を唱えればきっと世界は動いてくれる」――。そのきっかけを与えるべくサワヤン兄弟ならではの形でリアルを届け続ける。