堀田真由、声優初挑戦で感じた俳優業との違い「台本持ち込み可も工夫が必要でした」

「ブルーサーマル」で堀田真由が演じたヒロイン・都留たまき(愛称つるたま)【写真:(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会】
「ブルーサーマル」で堀田真由が演じたヒロイン・都留たまき(愛称つるたま)【写真:(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会】

「自然との間で生まれるものが好きなんです」

 役作りも違った。「普段は自分との共通点を考えたり、ここは違うな、とか、自分だったら、こういう答えを出すなみたいなことを考えるのですが、今回はあんまり考えなかったですね。つるたまのキャラクターはすごく元気で天真らんまん。感情のままにしゃべる子なので、そこを意識したら、必然的に少し張った感じで声が出ていたように思えます」。

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 劇中では、長崎弁丸出しのシーンも見事にこなしている。「長崎弁は初めてだったので、難しかったです。関西(滋賀)出身なので、標準語と関西弁しか口の形が慣れていなかったんです。お母さん役の方が、長崎弁ができる方だったので、常に横にいていただいて、イントネーションを確認させてもらいました。でも、コテコテの関西弁の羽鳥(声=河西健吾)との掛け合いで言い合いするシーンはやっぱり引っ張られてしまって、知らず知らずに関西弁で返していこともありました」と苦笑い。

 今後も声優業はやっていきたいという。「やったことがないジャンルがまだまだあります。舞台、ミュージカルはやってみたいですね。初挑戦は若いうちなら、周囲から許される部分もあるのかなって。年を重ねれば重ねるほど、怖いなと思っています」と笑う。

 10代の頃は少女漫画に親しんでいたが、最近は小説を読む機会も多い。印象に残っているのは、「ガールズ・ステップ」「信長協奏曲」などで知られる作家、脚本家の宇山佳佑氏の小説「この恋は世界でいちばん美しい雨」(集英社)だ。

「雨の日に出会った男女のお話で、雨がキーワードになっています。この『ブルーサーマル』も空のお話ですが、私は自然との間で生まれるものが好きなんです。小説を読む時は、これができたらなぁと想像する自分がいます。これが映像作品として世の中に届けばいいなって思ったりしますね。そういう作品との出会いを大切にしたいと思っています」。声優の夢をかなえたように、この夢が実現する日も来るかもしれない。

 ※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記

□堀田真由(ほった・まゆ)1998年4月2日、滋賀県出身。2015年、WOWOW連続ドラマ「テミスの求刑」でデビュー。NHK連続テレビ小説「わろてんか」、映画「虹色デイズ」、ドラマ「チア☆ダン」「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」など話題作に多数出演。主な出演作は映画「あの日のオルガン」「プリズン13」「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「殺さない彼と死なない彼女」「ハニーレモンソーダ」など。3月からWOWOW「正体」、4月から東海テレビ「クロステイル」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演予定。ゼクシィ13代目CMガールに就任(20、21年)。

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