アニメ映画「ブルーサーマル」で声優初挑戦の堀田真由が語る 声優オーディションの世界

「呪術廻戦」で知られる声優陣が集結した「ブルーサーマル」のアニメキャラクターたち【写真:(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会】
「呪術廻戦」で知られる声優陣が集結した「ブルーサーマル」のアニメキャラクターたち【写真:(C)2022「ブルーサーマル」製作委員会】

「その現場で起きる変化を楽しもう、と思っていました」

「ドラマの現場では本番前に本読みすることはあまりないんですが、声優業でも同じなんだそうです。普段は演出家さんの言葉や気づいたことをメモにするんですが、音響監督さんからのアドバイスをスマホに音声メモして、注意する点を反復したり、秒数に合わせてそのせりふを言い切るように練習しました。こういうことは役者の現場でないこと。先にいただいたラフな映像に合わせて、赤いランプが光ったら読むといったこともやって、まずは慣れることを心がけました」。

 現場で心がけたのはまずは楽しむこと。「漫画を読んで、キャラクターのイメージを膨らませていきましたが、監督さんからも『まずは楽しんでください』とおっしゃっていただいたので、あんまり作り込まず、皆さんとの掛け合い、その現場で起きる変化を楽しもう、と思っていました」と振り返る。

 それでも、初日は緊張もした。しかも共演は人気声優ばかり。航空部の絶対的エース、倉持潤役の島崎信長、つるたまの教育係となり2年生の空知大介役の榎木淳弥、ライバル校の主将で、たまきの姉、矢野ちづる役の小松未可子はあの超人気アニメのキャスト陣だ。

「お三方が出ていた『呪術廻戦』が大好きで見ていたので、『呪術廻戦』の方々だ! と思いました。まるでスターに会うみたいな感じでしたね」。島崎は呪霊の真人(まひと)役、榎木は主人公の虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)、小松は呪術高専2年生の禪院真希(ぜんいん・まき)の声を務めている。

 完成イベントでは、「息芝居が難しかった」とも話したが、その3人の声優からは「完璧」との声も上がっていた。

 ※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記

□堀田真由(ほった・まゆ)1998年4月2日、滋賀県出身。2015年、WOWOW連続ドラマ「テミスの求刑」でデビュー。NHK連続テレビ小説「わろてんか」、映画「虹色デイズ」、ドラマ「チア☆ダン」「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」など話題作に多数出演。主な出演作は映画「あの日のオルガン」「プリズン13」「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「殺さない彼と死なない彼女」「ハニーレモンソーダ」など。3月からWOWOW「正体」、4月から東海テレビ「クロステイル」、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演予定。ゼクシィ13代目CMガールに就任(20、21年)。

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