アニメ映画「ブルーサーマル」で声優初挑戦の堀田真由が語る 声優オーディションの世界
女優の堀田真由がアニメ映画「ブルーサーマル」(橘正紀監督、公開中)で声優に初挑戦した。ひょんなことからグライダーの世界に足を踏み入れ、空に魅了される大学1年生の主人公、都留たまき役。オーディションでつかみ取ったという、初めての声優の現場で思ったこととは?
空に魅了される大学1年の主人公を描く「ブルーサーマル」堀田真由インタビュー
女優の堀田真由がアニメ映画「ブルーサーマル」(橘正紀監督、公開中)で声優に初挑戦した。ひょんなことからグライダーの世界に足を踏み入れ、空に魅了される大学1年生の主人公、都留たまき役。オーディションでつかみ取ったという、初めての声優の現場で思ったこととは?(取材・文=平辻哲也)
2015年に仲里依紗主演のWOWOWのドラマW「テミスの求刑」でドラマデビューし、「わろてんか」「3年A組-今から皆さんは、人質です-」「恋はつづくよどこまでも」などに出演、結婚情報誌「ゼクシィ」の13代目CMガールとしても活躍中の堀田。声優業は以前から夢見ていた。
「この仕事をしてから、ありがたいことに『声がすてきですね』と言っていただく機会が多く、いつか声を使った仕事をやってみたいと思っていました。役者になるという時も、ドラマの作品を見ながら、勝手に自分にアテレコしている自分がいたんですよ。こういうふうにこのせりふを言うかなぁ……みたい感じで。昔から潜在的にやりたいと思っていたのかな」。
同作は青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」(小沢かな)のアニメ映画化。エンジンを搭載せずに上昇気流(サーマル)を捉えるグライダーで飛行スピードを競う部活・体育会航空部に青春をかける主人公、たまき(愛称つるたま)の姿を描く。
つるたま役はオーディションでつかんだ。普段の俳優オーディションとは違った部分もあったのか。
「かなり違う気がします。芝居では対面で行いますが、声優のオーディションは、1人スタジオのブースに入って、遠い場所にいる音響監督から指示をしていただいて、台本を読んで収録するんです。芝居のオーディションは審査する方の反応を見て、『これはいけたかな』と思ったりすることもあるんですが、声優オーディションでは手応えがあまりないんです。収録をサラッとやって、『ありがとうございました』って感じなので、この時も受かるとは思っていなかったんです」。
合格の知らせには「まさか」と驚いた。声優オーディションは数回受けたことはあったが、「初めての声優業で、主役という大きな役でしたから」。何もかもが初体験だったが、アフレコ前の本読みが大きなヒントにもなった。