震災から11年 フジテレビ特番で「地震の揺れ」に注目、被災者の言葉とともに再検証
東日本大震災10年を機に立ち上げた、民放キー局5局とNHKによる防災プロジェクト「キオク、ともに未来へ。」が今年も立ち上がった。参加番組として、フジテレビでは「わ・す・れ・な・い 行動検証 巨大地震その時…」を11日午後2時45分から放送する(関東ローカル)。
11日放送「わ・す・れ・な・い 行動検証 巨大地震その時…」
東日本大震災10年を機に立ち上げた、民放キー局5局とNHKによる防災プロジェクト「キオク、ともに未来へ。」が今年も立ち上がった。参加番組として、フジテレビでは「わ・す・れ・な・い 行動検証 巨大地震その時…」を11日午後2時45分から放送する(関東ローカル)。
未曾有(みぞう)の災害を決して忘れず教訓とするため、11年にわたり放送してきたシリーズの最新作。本シリーズでは、これまで主に津波の動きを検証してきたが、日本各地で大きな地震が相次ぐ中、あらためてあの日の「地震の揺れ」に注目し、映像から人々の行動を検証する。
多くの命が失われた東日本大震災だが、忘れてならないのが、首都圏での建物の倒壊や落下物による人的被害。なかでも頻発したのが、天井の落下だ。東京・九段会館では2人が亡くなった。妻を失い、あの日から時が止まったままだという小林一雄さんが、いま伝えたいこと。また全身15か所を骨折しながら一命を取り留めた二村祐輔さんが日常から備えていることとは。
さらに、多くの映像から浮かび上がってきたのは、地震の際の避難行動の盲点。一方で、迅速な避難のポイントが「適切な声かけ」にあることも分かった。当日、イベントの司会をしていたテレビ朝日の野村真季アナウンサーは、冷静な呼びかけで避難を誘導。どのような思いで行動を起こしたのか、インタビュー取材から声かけのヒントが見えてきた。
いつ起きてもおかしくない首都直下や南海トラフなど「巨大地震」。命を守るためにできることは何なのか。震災当日の映像検証に加え、新たな証言も交えながら考える。
チーフプロデューサー・宮下佐紀子氏(フジテレビ情報制作センター)のコメントは以下の通り。
「今回、膨大な映像から、あらためて東日本大震災の“揺れ”の恐ろしさを思い出すことになりました。初めて公開されるボウリング場の映像などもあり、当時の生々しい被害の様子が伝わってきます。被害に遭われた方の新たな証言は貴重なものばかりで、巨大地震が起きたときに身を守るための教訓に満ちています。また、避難の際に有効な“声かけ”ですが、誰もが声をかける側に回ることができることも伝えたいです。いざというときに、どういう行動を取ればいいのか、行動のヒントが詰まった番組です」