ロマチェンコ、ウクライナ守るため防衛隊に参加 6月に世界戦控える“現役レジェンド”
ボクシングの元世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコが、ロシアの侵攻を受けている母国ウクライナのために闘う姿勢を示し、防衛隊に参加したと海外メディアに報じられている。
先週末に自宅のオデッサへ戻り、防衛隊に参加
ボクシングの元世界3団体ライト級統一王者ワシル・ロマチェンコが、ロシアの侵攻を受けている母国ウクライナのために闘う姿勢を示し、防衛隊に参加したと海外メディアに報じられている。
米スポーツ専門局「ESPN」は「ロマチェンコ、ウクライナの領土防衛隊に参加」との見出しで報道。自身のフェイスブックで軍服に身を包んだ写真を公開したことを伝えている。
報道によると、侵攻が始まった当時はギリシャに滞在していたようだが、週末に家族と一緒にオデッサ(ウクライナの都市)郊外の自宅に戻ったという。
ウクライナでは、首都キエフの市長である殿堂入りボクサーのビタリ・クリチコは、攻撃から守るために武器を取ると発表。彼の弟で同じく殿堂入りした元ヘビー級王者のウラジミール・クリチコ氏は、今月初め、侵攻を想定してウクライナの予備軍に入隊している。
ロマチェンコは、2008年北京五輪、12年ロンドン五輪と連覇。アマチュアでは396勝1敗という驚異的な成績を誇り、13年のプロ転向後はWBOフェザー級、同スーパーフェザー級で王座を獲得。その後、ライト級でもチャンピオンとなり、プロ12戦目で世界最速タイの3階級制覇を達成した。19年にはライト級で3団体を統一。20年にテオフィモ・ロペス(米国)に敗れ陥落したが、再起後は2連勝している。
ESPNによると、6月5日にライト級の4団体統一王者ジョージ・カンボソス(オーストラリア)と対戦する予定だとしている。
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【写真】防衛隊に参加したロマチェンコ 軍服姿を披露