東京パラ車いすバスケMVP・鳥海連志、初の著書に感慨「自分が本を出せるんだと」

東京パラリンピック車いすバスケットボール男子日本代表の鳥海連志が28日、都内で行われた自身の著書「異なれ-東京パラリンピック車いすバスケ銀メダリストの限界を超える思考-」発売記念取材会に登場した。当日は鳥海が同書をアピールした。

取材会に登壇した鳥海連志【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に登壇した鳥海連志【写真:ENCOUNT編集部】

鳥海連志が自身の著書をアピール

 東京パラリンピック車いすバスケットボール男子日本代表の鳥海連志が28日、都内で行われた自身の著書「異なれ-東京パラリンピック車いすバスケ銀メダリストの限界を超える思考-」発売記念取材会に登場した。当日は鳥海が同書をアピールした。

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 同書では、東京パラリンピック車いすバスケットボールでMVPを獲得した鳥海が過去の自分、現在の自分と向き合うことで気づいた40の思考を明かしている。今回初の著書となる鳥海は「どうやったら自分らしい言葉で、誤解がないようにお伝えできるか、注意して書きました」と振り返った。

 また、「実際に僕自身が本を出すことについて、このお話をいただいたときに驚きました。自分が本を出せるんだという驚きと、東京パラリンピックを含めてこれまでの僕の人生ですとか、スタイルですとかを本として出版できる。この2つの喜びが大きかったです」と声を弾ませつつ、「今回の出版について両親は『息子の書店に並んでいるというのを目にして驚いた。感慨深い』と言ってました」と付け加えた。

 鳥海は生まれつき両手足に障がいがあり、両下肢を3歳のときに切断した。中学生のときに車いすバスケットボールを始め、2015年に日本代表入り。16年のリオデジャネイロパラリンピックにチーム最年少の17歳で出場し、21年の東京パラリンピックでは攻守でチームをけん引した。

「異なれ」というタイトルには「いろんなところで異なる部分があったのは当たり前だった。車いすバスケットボールを通して自分らしい人間、選手でありたい」という自身の思いを込めた。「ポジティブに生きたい。いつも明るい方向に進んできた」という鳥海。「スポーツをする方、障がいのありなしに関わらず、何か困ったとき、不安になったときや自信をなくしたときなど、誰にでも共感できるところが一つでもあるのかなという本になっています」と同書をアピールする。

 ほかにも、今後の挑戦について聞かれた鳥海は「最近、タレントとは違う枠のインフルエンサーさんが増えてきました。僕の世代でもたくさんのYouTuberがいます。そういう世界に飛び込んで、情報を発信したり、動画を編集したり、そういう新たな畑に飛び込んでみたいという気持ちはあります」と抱負を述べていた。

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