今春に慶大卒の夢屋まさる、芸能界引退はブレーク中に決断「区切りとして達成感」
「おもしろ荘」オーディション不合格ならその時点で引退
ラストチャンスに懸けた夢屋は、約900組の応募者から通過の10組に入って番組に出演。ナインティナインや菅田将暉らを大爆笑させたが、収録当日に手応えはなかったという。
「僕は、テレビカメラの前でひとことも噛まずにやりきったことで、燃え尽きた感じでした。それに、スタジオでは同じ事務所のサツキ先輩やぺこぱさんの方がウケている感じがしていたので、放送後の展開には驚きました。テレビ番組やイベントに呼ばれ、生活も180度変わりました。『これからどうなるんだ』という忙しさでしたが、2月は大学のテストもあって、落第はしたくないので、マネジャーさんに『テストに行かせてほしい』と頼むことがありました。収録の合間や徹夜で勉強してテストを受けて、また仕事に行く日々になっていました。今でもよく乗り切れたと思います(笑)」
3年に進級後も忙しい日々は続いた。一方で、周りの友人は、就活に向けての話が多くなった。その中で、夢屋は冷静に自己分析し、「このまま人気を維持していくのは難しい」と判断。20年に入ってからはインターンの願書を提出し、企業説明会にも参加していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴って「どういう企業を受けていくのか定まらない中、慌てて就活するのはよくない」と考え、休学を選択するに至ったという。
「単位は、4年の20年度には全て取り終えました。その上で大学に籍を残して1年間の休学手続きをしました。ただ、ゼミには顔を出していました。僕が選択していたのは、経済学部ではなく文学部の『映像社会学』のゼミです。慶応は、そういうことができる自由度の高い大学なんです」
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第一志望の企業に内定「芸人経験が生かせる業種です」