テレ朝・平石直之アナ、ビジネス書執筆で受賞 場を取り仕切るスキルで「フェアな場にしたい」
テレビ朝日の平石直之アナウンサーが15日、都内で行われた「第7回 読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」の授賞式に出席した。
テレビ朝日の平石直之アナウンサーが15日、都内で行われた「第7回 読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」の授賞式に出席した。
テレビ朝日の平石直之アナウンサーが15日、都内で行われた「第7回 読者が選ぶビジネス書グランプリ2022」の授賞式に出席した。
同グランプリは、その年(今回の場合は2020年12月から21年11月)に発売されたビジネス書の中から、読者の投票により「読むべき本」を選出するコンテスト。出版社や本の要約サービス「flier(フライヤー)」らが推薦した126冊の中から、総合グランプリなど7冊が選ばれた。
会議などの促進者を意味するファシリテーターに着目した自著「超ファシリテーション力」(アスコム)が「ビジネス実務部門」を受賞した平石アナは、「ひとりしゃべり、1対1のインタビュー、対話の本はたくさんあるのですが、3人以上集まった場面でどうその場を取り仕切っていくか、私の中でも教科書がなかった。日々感じていることをまとめた」と執筆の動機を説明。「コロナ禍のリモートワークでコミュニケーションが取りづらい。ファシリテーターが相槌を上手に打つだけで、自分もいいことを言っているんだなと(思えて)参加する意識も高まる。会議、イベント、ミーティングの場を円滑に取り仕切ることに役立つと思います」と伝えた。
インターネット報道番組「ABEMA Prime」のMCを務め、各界の論客のやり取りを上手にさばいているが、自分自身はファシリテーターを買って出るタイプではないと自認する。
「任されたときにはやりますけども、任されないときにはおとなしくしています。ここで誰かがファシリテートすればもっとうまく回るんじゃないかという経験を積んできたところが、今の仕事に役立っている。取材や記者会見、会議などで誰かがファシリテーターの存在に気付いて回していればうまくいくんだ、ということをたくさん見てきた。生まれつきファシリテーターではない私が書いたことで参考になれば」と読みどころを明かした。
MCに「困った出演者はいましたか?」と聞かれると「頻繁に存在しています」と即答。「議論の場を作ればいい、考えの違う人を集めて話し合いさえすれば物事うまくいくかというとそうではなくて、次につながるようないい議論にするためにはファシリテーターの存在感は欠かせない。その作法として(役立つので)、ビジネス書のコーナーだけではなく、幅広く置いていただければ」と販促トークに上手に結び付けた。
番組では、ファシリテートを実践する場面も多い。それぞれの立場の人間が主張をぶつけ合う場面では、MC兼ファシリテーターとして、番組を進行し落としどころを探る平石アナ。
「賛否両論で両者を呼ぶと敵対する感じになる。それぞれに組織を背負って来るので、負けるわけにはいかないとなりますが、CM中や終わった後に握手したりする。お二人の間でパイプラインができて、また出演してくださるという次につながる。そういうフェアな場にしていきたい」と番組にかける思いを語った。
受賞作品は以下の通り。
総合グランプリ/自己啓発部門賞「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」(致知出版社)
イノベーション部門賞「プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる」(幻冬舎)
マネジメント部門賞「ビジョナリー・カンパニーZERO ゼロから事業を生み出し、偉大で永続的な企業になる」(日経BP)
政治・経済部門賞「稲盛和夫一日一言」(致知出版社)
リベラルアーツ部門賞「認知症世界の歩き方」(ライツ社)
ビジネス実務部門賞「超ファシリテーション力」(アスコム)
ロングセラー賞「スマホ脳(新潮社)