「LUNA SEA」ツアー最終公演を徹底リポート 5人の熱いパフォーマンス、語った思い
SUGIZO「命ある限りLUNASEAという旅を続けていきます」
RYUICHIの声の変化にいち早く気付き、曲間のMCで声を掛けるなどしていたINORANは、バンドの歩みをいったん止めることを踏まえ、「僕ら5人の音楽には5人の生きざまが(込もっているから)、みんなの心に鋭く刺さっている。矢だと思ってください。そこには不思議な痛みも幸せもあります」と語りかけた。
SUGIZOは「オレたちもみんなもよくやった2年間だった。最終日の今日は、新月なんだよ。終わりというのは始まりなので。いつまでステージに立つことができるか分からないけれど、命ある限りLUNASEAという旅を続けていきます。これからみんなをどのくらい待たせてしまうか分からないけれど、(会えない間は)自分を磨いて、ともに未来を作っていきましょう」と再会の日を見つめた。
そして、「傷だらけですが、魂で歌っています」とSUGIZOに紹介されたRYUICHIは、自らに言い聞かせるようにコメントした。「僕はこの後、オペをしますがアスリートのように再建のプログラムを組んでいます。一番完璧に強く戻ってこられるか。今は(再会が)いつとは言えないけれど、遠くない未来にまた5人でステージに立てると思います」
全国13カ所で26公演を展開したツアーは「so tender…」で締めくくられた。歌唱前にRYUICHIは「常に今よりも強くなろうとしているのがLUNASEAの、みんなのすごいところ。強くなることは優しさとか、弱さを認めることとか色々あるんだけど。弱さを認めて、また自分たちの未来をつかんでいきましょう!」とシャウト。すべてを出し切った後は、かすれ声で「みんなの支えでここまで来られました」と言い、頭を下げた。
RYUICHIは予定通り9日に手術を受け、10日には退院したとブログで報告した。硬くなった声帯の結節にメスを入れる手術は「玉ねぎの皮を一枚めくる様に繊細なオペだった」と、主治医に説明をされたという。「月」と「海」の意味を持つバンド名。最終日は再生を意味する「新月」と重なった。00年12月27日に終幕したバンドは、7年後の12月24日、満月の夜に"一夜限りの復活"ライブ「GOD BLESS YOU ~One Night Dejavu~」を東京ドームで開催。10年5月29日の満月の日には、活動再開を発表した。RYUICHIはこの日、「いつになるか分からない」と言ったが、再び満月の日に5人が並び立つ。そんな日をファンは心待ちにしている。