「LUNA SEA」ツアー最終公演を徹底リポート 5人の熱いパフォーマンス、語った思い
「オレたち5人から愛を込めて」
レア曲を演奏する時間には、「BREATHE」を披露。声を出しにくそうに、《ずっと いつまでも この歌に 全てを捧ぐ》と歌うRYUICHIの両脇に、INORANとSUGIZOが立ち、輝くギターの音色で励ました。終盤、自身の限界を突破しようと肩を揺らして歌うRYUICHIを抱き寄せたSUGIZOは、労うように頭に口づけ。歌い終えたRYUICHIは、天を仰ぎながら右手で投げキスをし、深く息を吸い込んだ。
そして、観客席を見渡して「すべての終わりは始まり」と呼び掛け、「オレたち5人から愛を込めて」と始めた「I for You」では、言葉を手渡すように血肉を注いだ声で会場を震わせた。深い表現力に止まない拍手。愛を送り続ける客席に喜ぶRYUICHIの瞳は、潤んでいたように見えた。
約3時間で18曲を聴かせた。1曲ごとに喉をケアしていたRYUICHIをSUGIZO、INORAN、スタッフが何度も気遣った。歌いにくさもあってか、2部後半の「Believe」で歌詞を飛ばしてしまったRYUICHIをINORANがさりげなくサポート。深い絆でピンチを何度も乗り越えた。
アンコールでは、全メンバーが観客に向けて各々の思いを語った。バンドは一時活動休止に入るが、真矢は「オレたちとみんなとの絆を深めることができる大事な時間だと思って、毎日笑顔でその日を迎えましょう。もっと強くなって会おうね」と約束。そして、「よしっ、泣かなかったぞ」と笑わせ、「今日は本番前に30何年越しにRYUからミスタードーナツをもらいました。30何年前は、メンバー5人に4つだったけど、今日はメンバー1人に4つだった。LUNA SEAの歴史の重みを感じたよ!」と明かした。
ニヤニヤする真矢に、RYUICHIは「そこっ!」と突っ込み。真矢は噴き出し、さらに目を細めた。Jは「刺激とエネルギーをもらったツアーだった。絆や瞬間の大切さを感じた」と、この2年を振り返った。その上で「RYUが喉のケアをするためにバンドは休みます。いつライブでまた会えるか分からないけれど、その時は今まで以上に盛り上がって行こうぜ!」と観客を見渡した。