「LUNA SEA」ツアー最終公演を徹底リポート 5人の熱いパフォーマンス、語った思い
5人組ロックバンド「LUNA SEA」のRYUICHIが、9日に声帯にできた静脈りゅう(微小血管病変)除去の手術を受け、12日には発声を始めたことを自身のブログで明かした。復活への歩みは順調で、1日、大阪市の大阪国際会議場メインホールで開催された全国ツアー「LUNA SEA 30th Anniversary Tour 20202021 -CROSS THE UNIVERSE-」でも、RYUICHIは「いつになるか分からないけれど、必ず帰って来る」と宣言していた。バンドは一時休止に入ったが、2020年の2月1日から続けていた結成30周年記念ツアー最終公演で見せた5人のパフォーマンス、語った思いをリポートする。
2月1日に開催された全国ツアー「LUNA SEA 30th Anniversary Tour 20202021 -CROSS THE UNIVERSE-」
5人組ロックバンド「LUNA SEA」のRYUICHIが、9日に声帯にできた静脈りゅう(微小血管病変)除去の手術を受け、12日には発声を始めたことを自身のブログで明かした。復活への歩みは順調で、1日、大阪市の大阪国際会議場メインホールで開催された全国ツアー「LUNA SEA 30th Anniversary Tour 20202021 -CROSS THE UNIVERSE-」でも、RYUICHIは「いつになるか分からないけれど、必ず帰って来る」と宣言していた。バンドは一時休止に入ったが、2020年の2月1日から続けていた結成30周年記念ツアー最終公演で見せた5人のパフォーマンス、語った思いをリポートする。(取材・文=西村綾乃)
昨年末、喉の不調を公表したRYUICHIは、1曲目の「LUCA」の歌い出しから苦しんだ。安定感を欠いた声で、何度も顔をゆがませた。そんなRYUICHIを鼓舞するように、客席から大きなクラップ(手拍子)が送られた。それを力にRYUICHIは、傷ついた翼を広げ、羽ばたこうと声を出し続けた。
神奈川県出身の5人で結成されたバンドにとって大阪は、初めて遠征した思い出の地だ。10枚目のアルバム「CROSS」を引っさげた今回のツアーは、2020年2月1日に埼玉・三郷市文化会館でスタート。新型コロナウィルスの影響で公演の延期や再延期などを経て、ここにたどり着いた。最終公演のステージ。RYUICHIは「第2の故郷」の思いと感謝を込めて言った。
「大阪は憧れていたバンドも多くて、ロックの聖地と思っていた場所。初めてツアーで来た時は、僕たちの音楽がどの程度通用するのか不安だった。つまらないバンドには冷たく、いいなと思うバンドはずっとファンでいてくれるのが大阪」
一人一人に手渡すように歌った「非壮美」では、かすれた声で歌うRYUICHIをギターのINORANが声でも支えた。できる精一杯をマイクにぶつける姿が、観客の心を打った。
換気のための休憩を経て始まった第2部は、荒々しい真矢のドラムと、鋭い刃のようなSUGIZOのギターが観客のテンションをさらに上げ、「JESUS」でエンジン全開になった。冒頭から手を左右に揺らして盛り上がった「SHINE」では、SUGIZOとINORANが背中合わせで演奏。SUGIZOとベースのJが1つのマイクにほほを寄せてコーラスをした。