【カムカムエヴリバディ】川栄李奈、初登場が寝起きシーンだった意外な理由 NHKが解説

女優・川栄李奈が2月10日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第71回に、3代目ヒロイン・ひなた役で初登場した。ヒロインの初登場シーンとしてはユニークな寝起きの設定、しかも週の半ばのお披露目だった。演出の橋爪紳一朗氏が取材に応じ、川栄の初登場シーンの背景などを明かした。また、制作統括の堀之内礼二郎氏は週の半ばの登場の背景を説明した。

ひなた(左=川栄李奈)を起こす大月るい(深津絵里)【写真:(C)NHK】
ひなた(左=川栄李奈)を起こす大月るい(深津絵里)【写真:(C)NHK】

高3になる前の春休み、将来の目標や夢が見つからない設定で登場

 女優・川栄李奈が2月10日に放送されたNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第71回に、3代目ヒロイン・ひなた役で初登場した。ヒロインの初登場シーンとしてはユニークな寝起きの設定、しかも週の半ばのお披露目だった。演出の橋爪紳一朗氏が取材に応じ、川栄の初登場シーンの背景などを明かした。また、制作統括の堀之内礼二郎氏は週の半ばの登場の背景を説明した。

 橋爪氏は「僕も最初、脚本の藤本有紀さんが書かれた台本を見てびっくりしました。最初なので、きれいに登場するのかと思いきや寝起きとして出てきた」と驚いた様子をうかがわせた。

 第71回では1983年に放送された朝ドラ「おしん」を、ひなたが家族と一緒にテレビで見るシーンもあった。劇中、ヒロインのおしんが、なかなか登場しないことに父の錠一郎(オダギリジョー)が言及する場面もあった。

 橋爪氏は「藤本さんが、ヒロイン(おしん)がなかなか出てこないことと絡ませたいとの意向があり、その流れの中でああいう形になりました」と背景を説明した。

 さらに川栄の魅力にも言及。

 橋爪氏は3、4年前、他のオーディションでもお会いしたことがあるとした上で「器用で、予想以上のお芝居を見せてくれる方。何でもそつなくこなした上で、こちらが求めている以上のことを表現してくれる天才肌の役者さんだと思いました」と絶賛した。

 一方、初登場の仕方としては、るい役の深津同様、週の半ばだったことに堀之内氏が背景を説明した。

 堀之内氏は「このドラマは積み重ねが大事だと思っています。前にできてくることに重ねていくように紡いでいます。逆に言うと、前ができないと重ねていけない感じがあります。『ここで話を収めないといけない』、『週頭で始めなきゃ』、ということをあまり考え過ぎず、脚本の藤本有紀さんが紡いでいく物語に寄り添いながら(ヒロインのバトンを)渡すという形です。その結果、週またぎになりましたが、いいタイミングでバトンが渡ったと感じています」とした。

 安子、るい、ひなた3世代のヒロインの100年の物語。分量的に3人の割合はどうなるのか。ひなたの登場が少し早いのかなという印象もある。

 堀之内氏は「安子編がちょうど3分の1で、るい編は、ひなたの母親としての物語も含んでいますし、るいの物語は最後まで終わらないので、結果的には3分の1くらいずつに見えるかと思います。ひなたが出てくるのがやや早く感じられたかもしれませんが、ひなたとるいの母子関係の中で生まれる物語を描くためにも、ちょっと早めに登場してもらいました」と語った。

次のページへ (2/2) 【写真】時代劇好きなひなたを演じる川栄李奈
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