【週末は女子プロレス#36】31歳の元女子プロレスラー、ライバーで活躍のいま 新天地でも「やっぱり1位になりたい」

渋沢四季は「1回はベルト巻きたかったなあ」と“未練”も【写真:新井宏】
渋沢四季は「1回はベルト巻きたかったなあ」と“未練”も【写真:新井宏】

「ホントに生きる上での勉強になりました」

 プロレスラーになり精神的に強くなったと自負していた。それでも、このときだけは克服できないほど追い詰められていた。「いろんな意見があるのは当たり前。いまになって思えばやめなくてもよかったのに、みたいな感じですけど」と当時を振り返った四季。とはいえ、引退に後悔はないという。もちろん、復帰するつもりも、予定もない。

「もう年も年ですからね(笑)。確かに、1回はベルト巻きたかったなあと、ちょっとは思います。お家に新人王のトロフィーはあるんだけど、ベルト巻いた写真を額に入れておきたかったなって。たまに受け身とりたい、ロープワークしたいと思うこともありますよ(笑)。でも、いまのスターダムのレベルは高すぎて追いつけないです。会場にもよくいくので分かります。大江戸隊でXが出るというときに、『もしかして復帰ですか?』とも言われました。いやあ~(違うんだけど)と思って(苦笑)」

 リングを下りて間もなく3年。時折会場に姿を見せることもあるが、現在の彼女は何をしているのだろうか。

「いま、17LIVEというライブ配信アプリでライバーやってます。17LIVEにはイベントがあって、雑談、会話を毎日配信しています。順位を競ったりしていますね。最近、自分って負けず嫌いなのかなって感じてて、2位にはなったんだけど、やっぱり1位になりたいなって。1位のタイトルを取りたい(笑)。アプリストアで17LIVEをインストールして、“渋沢四季”で検索してもらえれば。22時くらいからの配信が多いので、よかったら見てほしいなって思います。あと、趣味がゲームなので、以前やっていたYouTube配信を再開させようと思ってます」

 では最後に、彼女にとってプロレスとは何だったのか、聞いてみた。

「青春でしたね。第2の青春というか。いま31歳なんですけど、もしもやらないまま30歳とかになってたら、あのとき挑戦しておけばよかったと一生後悔したと思うんですよ。たとえやらなくてもプロレス好きは変わらず、見ていたと思います。だからこそやってよかったなって。やらないとわからないこともたくさんあったし。試合も練習も、辛いんですよ。辛いんだけど温かいというか、選手みんなが熱い。強くなりたいという同じ目標があって、みんな頑張ってるというところで、すごく居心地がいいんです。一緒にいることで頑張れる、あの人が頑張ってるから自分もって思えるんですよね。みんな本気なんです。そんな熱い世界ってなかなかないと思うんですよ。なので、ホントに生きる上での勉強になりました。あのとき思い切ってスターダムに入った自分を、いまでは褒めてあげたいです(笑)」

次のページへ (4/4) 【写真】現役時代の華やかな試合ショット
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