【週末は女子プロレス#36】31歳の元女子プロレスラー、ライバーで活躍のいま 新天地でも「やっぱり1位になりたい」
決して長い現役生活ではなかったとしても、多くのファンの印象に残る女子プロレスラーもいる。スターダムで2017年7月にデビューし、19年3月に引退した渋沢四季もその1人だ。引退発表前年の11月が最後のリングで、実働1年4か月という短いレスラー人生。大きな実績も残せなかった。それでも、レスラーでいたことに大きな誇りを抱いている。いまでも時折会場に足を運び、女子プロレス、スターダムのファンだという彼女に、会ってみた。そもそも、どうして四季はプロレスラーになったのだろうか。
2017年7月にデビューして19年3月に引退
決して長い現役生活ではなかったとしても、多くのファンの印象に残る女子プロレスラーもいる。スターダムで2017年7月にデビューし、19年3月に引退した渋沢四季もその1人だ。引退発表前年の11月が最後のリングで、実働1年4か月という短いレスラー人生。大きな実績も残せなかった。それでも、レスラーでいたことに大きな誇りを抱いている。いまでも時折会場に足を運び、女子プロレス、スターダムのファンだという彼女に、会ってみた。そもそも、どうして四季はプロレスラーになったのだろうか。
「小さい頃から親が好きで、地元の北海道に全日本女子プロレスさんが来たときとか、よく連れていってもらいました。私、納見佳容さんに憧れていたんですよ。家族みんながプロレス好きでした」
四季にはグラビアアイドルでタレントの姉がいる。姉はかつてプロレス関係の仕事に就きたいと考えており、姉妹で“プロレス道場の門をたたいた”こともある。
「学生の頃、伊藤薫さんの伊藤薫プロレス教室で体験入門みたいなのがあったんですよ。お姉ちゃんと2人でいきましたね。そのときサソリさんもいらっしゃって、お二人からいろいろ教えていただきました。私には楽しくできたイメージがありましたね。ただ、当時は学生だったので、独りで道場に通うのが考えられなくて、結局いかなかったんです。お姉ちゃんはその後、風香さんの格闘美でイメージガールをやったりしてました。その一方で、グラビアでポージング取るのもすごいなって思って尊敬してました」
夢をかなえプロレスにかかわったと同時に、姉のタレント活動にも羨望のまなざしを送っていた四季。彼女自身はプロレスラーになりたいとの思いを多少抱きつつも、芸能プロのマネジャーやイベントコンパニオンとして働いていた。人前に立つことはあったが、基本的には裏方志望。ところが26歳のある日、スターダムの練習生募集を知り、決断する。
「条件に『27歳までの健康な女性』と書いてあったんですよ。ということは1年後にはもう無理だし、やらないよりはダメ元でもやってみた方がいいと思って入りました」
とはいえ、運動経験はほとんどない。案の定、デビューにこぎ着けるまで1年を要した。
「プロレスやってきた中で、一番に思い出すのは練習ですね。一番大変だった部分でもあるし、頑張った部分でもあるから。朝のランニングから始まって、“地獄の1分半”というロープワークや受け身の反復トレーニングがあるんですよ。これがホントきつくて。でも、これを乗り越えたことで肉体的にはもちろん、精神力がついた気がします。心が折れそうになっても、そこからまた頑張るとか」