【カムカムエヴリバディ】もう中学生がサプライズ出演 朝ドラ2連続起用、全会一致の背景とは
お笑いタレント・もう中学生が8日に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第69回にサプライズ出演した。朝ドラ出演は、前作「おかえりモネ」に気象情報会社の社員役で出演して以来、2作連続2度目の出演となる。演出の橋爪紳一朗氏が取材に応じ、起用の背景を説明した。また、同作には、お笑い界から、おいでやす小田も出演しているが、制作統括の堀之内礼二郎氏が起用理由を明かした。
前作「おかえりモネ」に続いて2度目の朝ドラ出演 劇中のテレビ番組でMC
お笑いタレント・もう中学生が8日に放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜、午前8時)の第69回にサプライズ出演した。朝ドラ出演は、前作「おかえりモネ」に気象情報会社の社員役で出演して以来、2作連続2度目の出演となる。演出の橋爪紳一朗氏が取材に応じ、起用の背景を説明した。また、同作には、お笑い界から、おいでやす小田も出演しているが、制作統括の堀之内礼二郎氏が起用理由を明かした。
もう中学生が演じたのは、ヒロインるいの娘・ひなた(新津ちせ)が居間で見るテレビに映っていた「ノストラダムスの大予言」を紹介するMC役。約30秒の出演。橋爪氏はまず、起用の背景を説明した。
「出番はワンシーンだけ。でもノストラダムスの大予言のような誰もが知っていることを語る役なので、せりふ量が少ないからこそ、視聴者の方々にも顔が知られている人にやっていただけた方が届きやすいと考えてキャスティングを始めました」
エキストラ的な人間の起用ですませるのではなく、視聴者の関心をより集めるクオリティーの高い作品を目指す姿勢がうかがわれる。続いて、橋爪氏は、起用の経緯も説明した。
「大変お忙しいので難しいかなと思いながらもオファーをしたところ、快く出演していただけることになりました。お芝居については、変にキャラクターを強く出すのではなく普通の感じで、だけど、ちょっと当時(1970年代)の番組の司会ふうのアクセントを少し加えながらやっていただければ、とお願いしました。もう中学生さんがもう中学生さんをやることを意識したわけではありません。元々、好きな芸人さんでした。スタッフ間で話し合った時にはいろんな名前が挙がりましたが、最後はみんなで『いいですね』と決まりました」
一方、おいでやす小田は、商店街の酒屋の森岡新平役でレギュラー出演中。制作統括の堀之内氏が起用理由を説明しつつ、その演技を絶賛した。
「森岡という役は普通に演じると印象に残りにくい役どころです。だけど、おいでやす小田さんに演じていただくと、とてもいいアクセントになるなと思いました。間、言い方、声の張りとかが独特で、一言一言のせりふのやり取りが面白いですよね。抜群のキレでいい存在感を見せてくださっています。」
「カムカムエヴリバディ」はさまざまな伏線が細かなシーンに仕込まれ、後で、あのシーン、あのせりふの意味はここにつながっていたのかと、その計画性に驚くことがよくある。エキストラでも成立するであろうキャストとそのせりふ、シーンにも、何か意味があるのでは? と気になってしまう。細やかな気配りと計算が行き届いた作品。今後、どんなことにつながるのか想像するのも楽しみだ。