映画初主演のいとうあさこ、独身女性役を熱演 オファー受けた理由明かす
お笑いタレントのいとうあさこが5日、都内で、映画「鈴木さん」(2月4日公開)公開記念舞台あいさつに登場した。俳優の佃典彦と佐々木想監督も登壇し、同作の撮影秘話などが語られた。
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共演者は「ご近所さんみたいな感覚」
お笑いタレントのいとうあさこが5日、都内で、映画「鈴木さん」(2月4日公開)公開記念舞台あいさつに登場した。俳優の佃典彦と佐々木想監督も登壇し、同作の撮影秘話などが語られた。
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映画初主演となるいとう。MCからオファーを受けたときの印象を聞かれて、「本を頂戴して読んだ時はリアルだなと思いましたね。どんな時代にも共通した嫌なところが書かれてあって面白いな」と述べた。そのうえで、「うんと言う前に、監督がうちの近所の喫茶店に来てくださったんです。私の仕事が押してしまって30分か40分くらい遅れていったんですけど、汗びちょびちょになりながら店の前で待っていらした。で、店内に入ったらご自身の失恋話を話していらっしゃった。変わった方だな。この方の脳みそに入りたいと思ったのが、オファーを受けた理由ですね」とのエピソードを語った。
同作の舞台は、現人神である「カミサマ」を国家元首にいただき、清く、美しく輝けるとある国のとある街。少子化にあえぐこの街では、45歳以上の未婚者は市民権を失うという条例が制定されている。この街で介護施設を営んでいる未婚のよしこ(いとう)は、45歳を目前に控える。その介護施設に1人の身元不明の中年男性が現れるというストーリーだ。
MCから役作りについて聞かれたいとうは「そう言われると難しい。国を出ろとは言われてないけど、居場所のなさ加減とか経験があったので、そのままいたらああなったという感じですね。あとあれですね。私たち、実際にロケ場所となった施設に暮らしてたんですよ。一部屋ずつあてがわれてね。そういうリアリティーもあったんだと思う。人里離れた場所にあったので、文明が断たれた感じがあった。佃さんとはあまりしゃべらなかったんですけど、ご近所みたいな感じでしたね」と振り返った。
最後にいとうは「この映画を見ていろいろ感じていただきたいというのはおこがましい。いろいろな向きから圧がかかる世の中です。とにかく皆さん元気に生きていただきたい」と、すべての人たちにエールを送っていた。
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