ひろゆき氏、リモート討論の“武器”明かす「話している最中にググっているんですよ」
「成田さんがひろゆきさんの奥さんとパリでおいしい店に行く約束はしていました」
成田氏は、MCから“論破”されることが分かっているのに出演を決めるゲストに言及。「ゲストはブランド棄損のリスクをすでに冒しているということが前提なので、その意味ではなんでもいいのかなという気がしています。素直に話してくださるゲストが多く、この人の器はすごいなという感じが出る部分もあります。意外に好感度というか、その人の新たな一面が見られるという部分がちょこっとあるのかなという気がしています」と話した。
ここでひろゆき氏が、やり玉にあげられがちな政治家のゲストについて興味深い観点を示した。石破氏の前後編はいずれも115万回再生超で、片山さつき氏の前後編も約70万回再生を記録している。「政治家が出てしゃべる番組で、再生回数を稼げるってかなり珍しいと思うんですよね。そういう意味では面白い構造になっていると思うんですけど」と指摘した。成田氏は「政治家を出すのに、政治家に主導権を握らせない番組はないですよね、普通」と、番組の核心を突く。
成田氏が「多分、その構造に気付かずに、ひろゆきさんの名前と『日経テレ東』という看板で来てしまった人たちが(笑)」とニヤつくと、ひろゆき氏は「成田さんが真面目で途中で助けてくれると誤解して挑んでいると思うんですよね。それで、助けやしないという現実に収録中に気付く(笑)」と呼応。ビッグネームを待ち望んでいる様子が伝わった。
“忖度なし”の根底にあるもの。成田氏は「もしかしたら制作側も出演者側も、ゲストの政治家の人たちと別に人間関係がそんなにないし、人間関係を作りたいとも思っていないことが結構でかいかもしれないですね。だからその場の話に集中できることがあるかもしれない。コンテンツ単体として話を完結させている。そのスタイルはあまり他のところでは出しにくいのかもしれません」と語った。ひろゆき氏は「確かに、好かれようとはしていないですよね」と話した。
今後の番組作りで呼びたいゲストはいるのか。成田氏は「今まで芸能人と政治家にすごく依存しているなという気がしています。この2つのカテゴリーの人たちは、みんなに顔が知られていて、ある意味数字が取りやすいです。僕が興味あるのは、例えば研究者や科学者。あと、アーティストや建築家でも面白いことをやっている人はたくさんいるので、一段落したらやってみたいなと個人的には思っています」と構想を明かした。また、生放送や長寿番組に関する話の流れで、ひろゆき氏からは黒柳徹子を呼ぶというアイデアも飛び出した。
最大の疑問がある。MCの2人が実際に対面する機会は訪れるのか。高橋プロデューサーからは「成田さんがひろゆきさんの奥さんとパリでおいしい店に行く約束はしていましたよ」との情報がもたらされた。成田氏は「そっちの方が先かもしれないですね。そのときはテレ東のスタッフの皆さん含めてパリでツアーをやれればいいですね」。ひろゆき氏は「(取材日の)おととい、うちの彼女は、成田さんから教わったカリフラワーのレシピで料理を作っていましたよ」と話した。
□日経テレ東大学
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