俳優の竹内涼真が4日、都内で行われたアニメーション映画「鹿の王 ユナと約束の旅」の初日舞台あいさつに出席。本作の原作者である上橋菜穂子氏から手紙を受け取ったことを明かし、「ホッサルの声がよかったと言ってもらえたので、きょうは気持ちよく寝れます！」と安堵の表情。「聞き心地がいいとすごく褒められました」とうれしそうに話した。

　シリーズ累計250万部を突破した上橋菜穂子氏の小説を原作とする本作は、強大な帝国が支配する世界を舞台に、謎の病から生き延びて旅を続ける血のつながらない父子と、治療法を探して奔走する医師の姿を描く。

　謎の病の治療法を探す医師ホッサルを演じた竹内は、アニメ声優初挑戦。「みなさんがホッサルの絵からどういう声が聞きたいのか自分なりに準備して行ったのですが、アフレコ当日ほかの声優さんたちが監督の欲しい声をピンポイントで発していて、衝撃だった。あれが悔しくて何十回もやらせていただいた。ホッサルとリンクしたくて」と何度もテイクを重ねたという。

　また、この日はメガホンをとった安藤雅司監督から竹内にサプライズでプレゼントが用意された。安藤監督が描いた竹内の似顔絵とホッサルのイラストで、竹内は「すっご！　これは激アツ！　めちゃくちゃうれしいです」と大興奮。「自分の顔を描いていただくとき、だいたい似ていないんですけど、これは僕ですね。こんなにきれいに描いてもらったのは初めて」と感激していた。

　舞台あいさつには暗殺者サエを演じた杏が登壇予定だったが、新型コロナウイルス濃厚接触者となり欠席に。杏は「とても元気なので駆けつけたい気持ちですが本日は残念ながらかないませんでした。またみなさんにお会いできることを心から楽しみにしております」などと会場にメッセージを寄せた。