宮川花子が語る闘病生活「めちゃめちゃしんどい」も…くっきー!からのエールには感激

漫才師の宮川大助・花子が3日、宮川花子闘病記「あわてず、あせらず、あきらめず」(1月31日発売)書籍発売記念リモート囲み取材に登場した。2019年に多発性骨髄腫と診断された花子が、その闘病生活を語った。

宮川花子闘病記「あわてず、あせらず、あきらめず」の書影
宮川花子闘病記「あわてず、あせらず、あきらめず」の書影

宮川花子闘病記「あわてず、あせらず、あきらめず」を上梓

 漫才師の宮川大助・花子が3日、宮川花子闘病記「あわてず、あせらず、あきらめず」(1月31日発売)書籍発売記念リモート囲み取材に登場した。2019年に多発性骨髄腫と診断された花子が、その闘病生活を語った。

 余命半年宣告を受けた花子とそれを支えた大助の闘病の日々をつづる同書。書籍カバーイラストは握力がない花子が時間をかけて描いた。花子は「最初入院した時に大助くんから『日記みたいに書いたら』と言われたんです。握力がなかったのでできないと思ったんですけど、退院してからご縁がありまして書き始めました。まさかこの本がこういう形になるとはとてもうれしい。ただ、決して遺作ではありません。自分の希望を乗せた本ですので、その旨、よろしくお願いします」とアピールした。

 多発性骨髄腫は、体内に入ってきた異物などから体を守る形質細胞ががん化したことによって発症する病気。無秩序に増殖するのでさまざまな合併症が出現するという。花子は「最初は治るもんだと思ってました。だんだん病気を知るにあたって、この病気は治らないと知りました。200年300年も生きられるわけではありませんので、これからも薬と日進月歩戦っていきたいと思います。そして、自分の期待を込めてこの本に託しました。『あわてず、あせらず、あきらめず』。これからの人生を生きていきたいとお伝えしたかった」と心境を明かした。

 大助は「朝方、読み直してみたんですけど、何回も本を伏せましてですね。嫁は大変な病気と闘っています」と声を詰まらせつつ、「たくさんの方が難病と闘っておられますね。その人たちのちょっとした支えとかヒントになればいいなと、そういう思いを込めて嫁は一生懸命つづったと思います」と語った。

 報道陣から「生活のレベルとして現状はいかがですか」と聞かれると、花子は「めちゃめちゃしんどいです。朝起きてから何回も痛い痛いと言ってます。リハビリを頑張って今はお風呂に入れる、それとトイレに行ける。ベッドで寝たりとか、2階に上がれるようになりました」と説明した。

 ほかにも「復帰に向けた見通しはいかがでしょうか」という質問に対しては、大助は「現在、『NGKの上席に入ってもらいませんか』と言われましても、嫁の体力がないんですよ。今年1年で体力がつくかどうかも半分が賭けであって、舞台で歩いてセンターマイクまで行けても10分15分立ってしゃべるのは不可能だと思います。座っての座談会やトークショーなんかはできるんじゃないかと思います。お仕事を頼まれても遠くへ、飛行機に乗っていけるかどうかは厳しい。約束ができないんですよ。日々体調が変わるんです。抗がん剤を週に1回は飲んでいるんで、結構きついんですね」と話した。

 花子は「リハビリやって歩き出して、行けるかなと思ったんですけど、後退して再発して数字が上がったり下がったりする。だからもう遠くの夢が見れなくなりましたね。ちょっと先のことを考えるようになりました。NGKの漫才という大きな夢は遠くの夢に思ってます」と語った。

 会見ではくっきー!がサプライズでVTRに出演し、「芸人のいや全人類のバイブルになるような本になると思う。師匠にはグラップラー刃牙の郭海皇みたいに生き続けてもらいたい」とエールを送った。花子は「うれしい」と笑顔を見せた。大助は「いつも声をかけていただいて励みになっています。ありがとうございます」と頭を下げた。

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