チョコプラ長田投稿で物議の高額駐車料金 法的な上限なし、10万円請求の例も

7日間で10万円請求も…トラブル続出の背景に表示の小ささなど悪質例も

 実際のトラブル事例にはどんなものがあるのか。2021年12月に国民生活センターに寄せられた相談では、「最大1日1600円」と記載された駐車場に7日間駐車し、約10万円の請求をされた事例もあったという。「最大料金のところに、小さく『1回だけのみ』とただし書きがあったケースです。利用者が納得いかずに電話で事業者に問い合わせたところ『そもそも48時間以上の駐車は禁止』と言われたものの、『48時間以上禁止』の記載はなかったため、センターからはそこを争点にまずは当事者同士で交渉するようにお伝えしました」(国民生活センターの担当者)。

 また、よくトラブルの原因となるのが、大型連休やイベントなどの際に一時的に値上げをする「ダイナミック・プライシング」と呼ばれる業務形態。21年10月には、通常1時間300円の駐車場がプロ野球の試合日に特別加算となり、7時間で9000円を請求されたとの相談があったという。

 このほか、国民生活センターが18年に作成した資料によると、「文字が小さい。安さばかり強調されていて、駐車する前に条件に気づけない」、「『支払機の下に正月料金の表示をしていた』と言われたが、料金表示はのぼり旗で隠れて見えなかった」、「車止めにその旨書いてあった。車止めは、駐車した後は車に隠れるのでほとんど気づくことができない」、「入庫前に確認できる看板には特に表示がなく、駐車場の奥にある看板や精算機にのみ表示がしてあった」などの相談が寄せられている。通常確認できない位置の表示など悪質な例は景品表示法違反となる可能性があるものの、基本的にはどこかに記載がある以上、請求は避けられないようだ。

 身近なところでも起こりうるコインパーキングでの料金トラブル。国民生活センターでは「看板に書かれていることがすべて。日によって内容が違うこともあるので、利用するたびに確認し、写真を撮っておくことがお勧めです」とアドバイスしている。

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