チョコプラ長田投稿で物議の高額駐車料金 法的な上限なし、10万円請求の例も

お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平が1月30日、自身のツイッターに投稿したコインパーキングでの高額支払い。同17日にはお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓も同様の高額請求に遭い、ツイッターに不満を投稿するなど、波紋が広がっている。高額コインパーキングの金額に上限はないのか、法外な金額を請求された際にはどうすればいいのか。業界団体と国民生活センターを取材した。

「チョコレートプラネット」の長田庄平【写真:ENCOUNT編集部】
「チョコレートプラネット」の長田庄平【写真:ENCOUNT編集部】

7日間で10万円請求も…トラブル続出の背景に表示の小ささなど悪質例も

 お笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平が1月30日、自身のツイッターに投稿したコインパーキングでの高額支払い。同17日にはお笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓も同様の高額請求に遭い、ツイッターに不満を投稿するなど、波紋が広がっている。高額コインパーキングの金額に上限はないのか、法外な金額を請求された際にはどうすればいいのか。業界団体と国民生活センターを取材した。(取材・文=佐藤佑輔)

 長田は自身のツイッターに「約4時間程駐車して出ようしたらこの値段!8度見ぐらいして見たら上限無しのコインパーキングだった、、、」と投稿。添付された写真には、駐車料金が1万800円と表示された精算機が映り込んでおり、続く投稿で「※赤坂です #東京怖い」とつづっている。

 また、鈴木も東京・銀座の駐車場で2万円を超える駐車料金を請求されたことを明かし、「いや!銀座の駐車料金高すぎ!異常だよこんなもん!頼むよ!コレだったら子供に美味しいもの食べさせてやるかゲームでも買ってあげたかったなぁー」とツイート。お笑いコンビ「おぎやはぎ」はラジオでこの話題について、「そんなところに限って1000円札しか使えない」(小木博明)、「あれが一番腹立つ!クレジットカード、何で使えないんだよ」(矢作兼)と発言するなど、コインパーキングのあり方についても話題となっていた。

 長田や鈴木のように、赤坂や銀座といった一等地では「10分/500円」「1時間/3000円」といった高額な料金設定も珍しくない。コインパーキングの料金設定に基準や上限はあるのだろうか。コインパーキング大手「タイムパーキング」運営元のアパルトマンイクシーズ株式会社の担当者は「料金は土地の賃料や周りの駐車場から計算して、赤字にならず利益が見込めるように計算をしています。同じ場所でも相場は常に変動していて、近くに他の駐車場ができたり、コンビニができたりで料金が変わることもある。料金基準と言われても一概にはお答えできません」と一律の料金基準はないと話す。

 コインパーキングの業界団体、日本パーキングビジネス協会の担当者は「料金は地価や周辺の駐車料金との兼ね合いから事業者が決めるもので、法的な上限はありません。その地域ごとの相場で決まるということですが、極論をいえば法外な料金設定もできないことはありません」と説明。利用者はあくまでも料金表示を見て、納得の上で駐車しているという前提に立っているため、価格競争の市場原理に則った料金が相場となるという。一方で、分かりづらい料金表示については協会としてもガイドラインを作成。加盟の事業者に改善を図っているが、駐車場事業はさまざまな業種が運営しており、全国的な加盟率は10%程度に留まるという。

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