豊島岡女子中の入試は3日間連続実施 医学部OGが明かす魅力「勉強の面倒見がいい」
最終判断は子どもの適性・気持ちを尊重すべき
実際、豊島岡の教員の中には大学院修了という人材も多く、そんな高度専門知識を持つ教員が幼稚園児にも理解できるような授業を工夫しているほか、「医学部進学希望者が多いことから医学部受験予備校の講師を兼任している教員までそろえている」(保護者)というから驚きだ。ただ、「桜蔭と豊島岡も勉強が大変だから一定数の落ちこぼれは発生してしまう」(医学部に進学したOG)という現実はある。
一方、雙葉学園には幼稚園、小学校、中学校・高等学校があり、17世紀にフランスのニコラ・バレ神父によって創立された修道会「幼きイエス会」を設立母体としている。同校HPの学園概要には「バレ神父は教育を受ける機会のない当時の貧しい子どもたちが、幼いうちから神を知り、愛し、神と人に仕える喜びを学ぶことを願い学校を開きました」との説明があり、その設立の精神や伝統、歴史の重みに惹(ひ)かれる生徒や保護者も多いことだろう。
「心と体を壊してまで勉強することに意味はありません。勉強が楽しくできるよう好奇心を養ってくれるカリキュラムになっているか、将来の目標作りや学校生活について教員は親身になってくれるか、グローバルな問題に取り組んでいるか。保護者はそのあたりをよく調べたうえで子どもの適性や気持ちを尊重して最終判断すべきでしょう」(元塾講師の大学講師)
「二月の勝者」を決めるのは偏差値だけではない、ということだ。